ムルタ騎手、クラシック・ダブル達成!
チョッと一休みしました。続けて日曜日のカラー競馬場、アイルランド1000ギニーのレポートです。
アイルランド1000ギニー(GⅠ、3歳牝、1マイル)は混戦。それを象徴するように16頭の多頭数が揃いました。オブライエン厩舎にはアイルランドのクラシック10連覇という偉業が懸かりますが、今年の出走馬はトータリー・デヴォーテッド Totally Devoted ただ1頭。未だこれが3戦目の未勝利馬ですから、チョッと厳しいでしょうか。
主戦のムルタ騎手もトータリー・デヴォーテッドには騎乗せず(こちらにはオダナグー騎手)、ワハマン厩舎のアゲイン Again を選びました。
馬主さんがオブライエン厩舎にも多くの有力馬を預けているクールモアのテイバー/マニエー・チームだからですね。
そのアゲイン、5対2の1番人気を集め、首差ながら期待に応えてクラシック制覇です。オブライエン厩舎の連勝記録は9でストップしましたが、ムルタ騎手にとってはマスタークラフツマンの2000ギニーと合わせて週末のクラシック・ダブル達成です。
ムルタくん、今シーズンは色々マスコミを賑わしましたが、やはり一流のジョッキーであることを立派に証明して見せました。
アゲインは2歳時に既にGⅠを制した実力馬ですから勝っても不思議ではありません。
今シーズンはぶっつけ本番でニューマーケットの1000ギニーに最終登録までしましたが、レース直前で固い馬場を理由に出走取り消し。結果的にアイルランドのクラシックがシーズン初戦となったわけです。
さすがに最後は休み明けの影響が出て追い詰められましたが、結局は勝とうという馬の執念が実を結んだ形。
2着は首差でラハリーブ Lahaleeb 、3着には3馬身半の差が付いてオー・グッドネス・ミー Oh Goodness Me が入線しています。
アゲインを調教するデイヴィッド・ワハマン調教師、これがクラシック初制覇。実は2着ラハリーブを調教するミック・シャノン師も勝てばクラシック初勝利だったわけで、こちらは文字通りの惜敗。
オブライエンの10連覇は成りませんでしたが、生産者クールモア・スタッドは10連覇になりますね。
人気を集めた馬では、英1000ギニー2着のキュイ・ゲール Cuis Ghaire は15着、同3着のスーパー・スルース Super Sleuth も13着と振るいませんでした。ま、ニューマーケットとカラーでは馬場が両極端でしたから、止むを得ないかも知れません。
アゲインは血統的にオークスも射程内。僅か12日後ですが、可能性も残されています。
血当面については、マスタークラフツマン共々詳しく検討する予定。両馬には実に興味深い共通点があるのですね。
この日は1000ギニーに先立ってもう一つGⅠレースが行われました。
トトソールズ・ゴールド・カップ(GⅠ、4歳上、1マイル2ハロン110ヤード)は古馬によるクラシック距離路線、5頭立てながら中味の濃いレースが展開しました。
結果は前走ニューマーケットのジョッキー・クラブ・ステークスでワン・ツー・フィニッシュしたウェルド厩舎のワン・ツー再現。
ただし今回は着順が入れ替わり、勝ったのがカジュアル・コンケスト Casual Conquest で、2着が5馬身半離されてフェイマス・ネイム Famous Name 、3着は更に1馬身4分の3でラッシュ・ラッシズ Lash Lashes 。
人気は前走を反映してフェイマス・ネイムが9対4で本命、カジュアル・コンケストは11対4でした。
今回見事に逃げ切ったカジュアル・コンケストは、これが初のGⅠ制覇。去年のダービーと愛ダービー入着は伊達じゃありません。晴れてGⅠホースに。
この馬はここで休みを取り、秋の凱旋門賞を目標にジックリ仕上げていく由。大一番へ虎視眈々でしょう。
負けたフェイマス・ネイムとて去年の仏ダービー2着惜敗の実績のある馬。今回のレースで最適距離は9ハロンと判断されたようで、こちらは中距離のGⅠ戦が狙い目になるでしょう。
残る最後のガリニュール・ステークス(GⅢ、3歳、1マイル2ハロン)は愛ダービーの秘密兵器探しのような性格のレースですが、今年は11頭が出走。13対8の1番人気アラヴィアン Alavian を頭差ながら7対1のグランド・デュカル Grand Ducal が抑えて優勝を攫っています。
3着は1馬身4分の1でザ・ブル・ヘイズ The Bull Hayes という馬。
勝ったグランド・デュカルはこれがシーズン初戦。距離が伸びて実力が発揮されたようです。
エイダン・オブライエン厩舎、ジョニー・ムルタ騎乗。ということは、この週末のG6戦のうち、ムルタ騎手は4勝。最高のギニー開催になりましたね。
オブライエン厩舎のガリニュール暦は凄まじいものがあって、ここ13年で9勝目。何と2006年から4連覇になります。
ムルタ騎手も同レース4勝目、去年と連覇という記録になりました。
以上、何とか不在中のヨーロッパ・シーズン、パターン・レースのレポートが終了しました。
やれやれ・・・。
アイルランド1000ギニー(GⅠ、3歳牝、1マイル)は混戦。それを象徴するように16頭の多頭数が揃いました。オブライエン厩舎にはアイルランドのクラシック10連覇という偉業が懸かりますが、今年の出走馬はトータリー・デヴォーテッド Totally Devoted ただ1頭。未だこれが3戦目の未勝利馬ですから、チョッと厳しいでしょうか。
主戦のムルタ騎手もトータリー・デヴォーテッドには騎乗せず(こちらにはオダナグー騎手)、ワハマン厩舎のアゲイン Again を選びました。
馬主さんがオブライエン厩舎にも多くの有力馬を預けているクールモアのテイバー/マニエー・チームだからですね。
そのアゲイン、5対2の1番人気を集め、首差ながら期待に応えてクラシック制覇です。オブライエン厩舎の連勝記録は9でストップしましたが、ムルタ騎手にとってはマスタークラフツマンの2000ギニーと合わせて週末のクラシック・ダブル達成です。
ムルタくん、今シーズンは色々マスコミを賑わしましたが、やはり一流のジョッキーであることを立派に証明して見せました。
アゲインは2歳時に既にGⅠを制した実力馬ですから勝っても不思議ではありません。
今シーズンはぶっつけ本番でニューマーケットの1000ギニーに最終登録までしましたが、レース直前で固い馬場を理由に出走取り消し。結果的にアイルランドのクラシックがシーズン初戦となったわけです。
さすがに最後は休み明けの影響が出て追い詰められましたが、結局は勝とうという馬の執念が実を結んだ形。
2着は首差でラハリーブ Lahaleeb 、3着には3馬身半の差が付いてオー・グッドネス・ミー Oh Goodness Me が入線しています。
アゲインを調教するデイヴィッド・ワハマン調教師、これがクラシック初制覇。実は2着ラハリーブを調教するミック・シャノン師も勝てばクラシック初勝利だったわけで、こちらは文字通りの惜敗。
オブライエンの10連覇は成りませんでしたが、生産者クールモア・スタッドは10連覇になりますね。
人気を集めた馬では、英1000ギニー2着のキュイ・ゲール Cuis Ghaire は15着、同3着のスーパー・スルース Super Sleuth も13着と振るいませんでした。ま、ニューマーケットとカラーでは馬場が両極端でしたから、止むを得ないかも知れません。
アゲインは血統的にオークスも射程内。僅か12日後ですが、可能性も残されています。
血当面については、マスタークラフツマン共々詳しく検討する予定。両馬には実に興味深い共通点があるのですね。
この日は1000ギニーに先立ってもう一つGⅠレースが行われました。
トトソールズ・ゴールド・カップ(GⅠ、4歳上、1マイル2ハロン110ヤード)は古馬によるクラシック距離路線、5頭立てながら中味の濃いレースが展開しました。
結果は前走ニューマーケットのジョッキー・クラブ・ステークスでワン・ツー・フィニッシュしたウェルド厩舎のワン・ツー再現。
ただし今回は着順が入れ替わり、勝ったのがカジュアル・コンケスト Casual Conquest で、2着が5馬身半離されてフェイマス・ネイム Famous Name 、3着は更に1馬身4分の3でラッシュ・ラッシズ Lash Lashes 。
人気は前走を反映してフェイマス・ネイムが9対4で本命、カジュアル・コンケストは11対4でした。
今回見事に逃げ切ったカジュアル・コンケストは、これが初のGⅠ制覇。去年のダービーと愛ダービー入着は伊達じゃありません。晴れてGⅠホースに。
この馬はここで休みを取り、秋の凱旋門賞を目標にジックリ仕上げていく由。大一番へ虎視眈々でしょう。
負けたフェイマス・ネイムとて去年の仏ダービー2着惜敗の実績のある馬。今回のレースで最適距離は9ハロンと判断されたようで、こちらは中距離のGⅠ戦が狙い目になるでしょう。
残る最後のガリニュール・ステークス(GⅢ、3歳、1マイル2ハロン)は愛ダービーの秘密兵器探しのような性格のレースですが、今年は11頭が出走。13対8の1番人気アラヴィアン Alavian を頭差ながら7対1のグランド・デュカル Grand Ducal が抑えて優勝を攫っています。
3着は1馬身4分の1でザ・ブル・ヘイズ The Bull Hayes という馬。
勝ったグランド・デュカルはこれがシーズン初戦。距離が伸びて実力が発揮されたようです。
エイダン・オブライエン厩舎、ジョニー・ムルタ騎乗。ということは、この週末のG6戦のうち、ムルタ騎手は4勝。最高のギニー開催になりましたね。
オブライエン厩舎のガリニュール暦は凄まじいものがあって、ここ13年で9勝目。何と2006年から4連覇になります。
ムルタ騎手も同レース4勝目、去年と連覇という記録になりました。
以上、何とか不在中のヨーロッパ・シーズン、パターン・レースのレポートが終了しました。
やれやれ・・・。
最近のコメント