30年に1頭か?
土曜日はイギリスとアイルランド、3つの競馬場でパターン・レースが行われ、そのうち3レースがGⅠという豪華さでした。
どこから行くか迷いますが、何と言ってもアイルランドのレパーズタウン競馬場から始めましょう。
先ずはシー・ザ・スターズ vs フェイム・アンド・グローリーの2強対決が評判のアイリッシュ・チャンピオン・ステークス(GⅠ、3歳上、1マイル2ハロン)から。
2強対決に沸く前評判、雨が続いてシー・ザ・スターズ陣営が回避を仄めかしていましたが、奇跡的に馬場状態は急回復。良からやや重の馬場に9頭が出走してきました。
もちろん話題は世紀の名馬に王手をかけたシー・ザ・スターズ Sea The Stars と、愛ダービー馬で唯一の敗戦がダービーで同馬に負けただけというフェイム・アンド・グローリー Fame And Glory の対決です。
オブライエン軍団は5頭出しでチャンピオンに挑みました。
しかし結果は一方的でしたね。
4対6の1番人気に支持されたシー・ザ・スターズは、オブライエン軍団も、不安視された馬場状態も全く問題にせず、順当に2着に食い込んだフェイム・アンド・グローリーに2馬身半の差を付ける圧勝。
もちろん主戦であるミック・キネーンの騎乗。
3着にはオブライエン軍団のもう1頭のエース格であるマスタークラフツマン Mastercraftsman が更に2馬身半差で続きました。
この3頭から9馬身も離された4着に、同じくオブライエン厩舎のグランド・デュカル Grand Ducal 。
勝ったシー・ザ・スターズは、これで今シーズン5戦無敗。これまでの2着との着差は、1馬身半(2000ギニー)→1馬身4分の3(ダービー)→1馬身半(エクリプス)→1馬身(ジャドモント・インターナショナル)でしたから、今回の2馬身半はこれまでで最大。
馬自身の成長が著しく、最早興味は過去の名馬たちにどこまで迫れるか、に集まってきているようです。
25年、いや30年に1頭という評判も出るほど。
5月から9月まで毎月1回定期的に使ってきましたから、そろそろ疲労が蓄積する頃。それでもファンの期待は来月初めの凱旋門賞に集まるわけで、当然ながら10月初旬の大一番の1番人気に祭り上げられています。
オックス師は例によって哲学的。凱旋門賞出走を決めるのは馬であって、調教師でも馬主(香港のクリストファー・ツイ氏)でもない、なぁんて言ってます。
完敗を認めたオブライエン師、生涯で2敗目を喫したフェイム・アンド・グローリーは迷わず凱旋門賞へ、スタミナ不安が的中したマスタークラフツマンはマイル路線に戻る予定。
土曜日のレパーズタウン競馬場ではもう一つGⅠレースが行われています。牝馬によるフサイチ・ペガサス・メイトロン・ステークス(GⅠ、3歳上牝、1マイル)。
1頭取り消しが出て7頭立て。このところ勝ちに見放された感のあるレインボウ・ヴュー Rainbow View がそれでも1番人気(5対4)に支持され、見事に期待に応えました。
2着に2馬身差でへヴン・セント Heaven Sent 、3着は更に4馬身半の差が付いてアゲイン Again 。極めて順当な結果でしょう。
英国から遠征したゴスデン厩舎、ジミー・フォーチュンの騎乗です。
勝ったレインボウ・ヴューは2歳時に無敗でしたが、今シーズンは一息足りない競馬続き。
即ち1000ギニー5着、オークス4着、コロネーション・ステークス3着、フォルマウス・ステークス4着、ナッソー・ステークス2着と。
このGⅠ戦を制したことで漸く復調、次走はロンシャンのオペラ賞を目指す由。元々秋に本格化するタイプかも知れません。
レパーズタウン競馬場のもう一つのパターン・レースは、キルターナン・ステークス(GⅢ、3歳上、1マイル2ハロン)。
7頭が出走し、9対4の1番人気に応えてポエト Poet が圧勝しました。
2着は4馬身半離されてアライド・パワーズ Allied Powers 、3着は更に3馬身の差が付いてシェルヤス Sheryas の順。
オブライエン厩舎、ムルタ騎手のコンビが漸く溜飲を下げた感じでしょうか。
イギリスではヘイドック競馬場でGⅠ戦が行われています。ベットフレッド・スプリント・カップ(GⅠ、3歳上、6ハロン)。
今年のスプリント界は抜けた存在が無く、14頭の多頭数が揃いました。
10対3の1番人気を集めたのはフリーティング・スピリット Fleeting Spirit でしたが、勝ったのは14対1の人気薄リーガル・パレード Regal Parade 。本命フリーティング・スピリットに半馬身差を付けての優勝です。
3着は2馬身遅れてハイ・スタンディング High Standing 。1年半の騎乗停止が明けたキーレン・ファロンが騎乗していました。
勝ったリーガル・パレードはダンディー・ニコルス師が調教する5歳馬。鞍上は師の息子であるエードリアン・ニコルスでした。
リーガル・パレードは勝っててみれば前走のハンガーフォード・ステークスで2着していた馬。ここでは作戦を変えて後方からの追い込みに賭け、見事に奏功した形。
ところで長期騎乗停止から復帰したキーレン・ファロン騎手は、結局初日の金曜日は2場7鞍に騎乗して勝てず、この日もヘイドックは未勝利に終わり、転戦したウルヴァーハンプトン競馬場のイヴニング開催の第5レースで休養明け初勝利を記録しています。
長くなってしまいました。もう一つの開催であるケンプトン競馬場のパターン・レース2鞍は簡単に。
サイレニア・ステークス(GⅢ、2歳、6ハロン)は既に4勝の実績があるムシュー・シュヴァリエ Monsieur Chevalier が13対8の1番人気を集めましたが3着敗退。
勝ったのは7対2のラヴ・ロックダウン Love Lockdown というアイルランドから挑戦してきた馬。
2着は1馬身半でアイヴァー・ブリッジ・ラッド Ivor Bridge Lad 、首差3着にムシュー・シュヴァリエの順。
勝ったラヴ・ロックダウンはライオンズ厩舎、レイサム騎手の騎乗。これで7戦4勝の成績になります。
セプテンバー・ステークス(GⅢ、3歳上、1マイル4ハロン)は10頭立て。
ここは順当に1番人気(7対4)を集めたカークリース Kirklees が2着オール・ジ・エーシズ All The Aces を4分の3馬身抑えて優勝。
3着には更に4馬身半離されてインディアン・デイズ Indian Days が入りました。
スロール厩舎、デットーリ騎乗のゴドルフィン軍団の1頭で、この後はオーストラリアに遠征してメルボルン・カップを狙う青写真。負担する斤量次第でしょうが・・・。
これで3連勝と遠征にも弾みが付いた感じがします。
どこから行くか迷いますが、何と言ってもアイルランドのレパーズタウン競馬場から始めましょう。
先ずはシー・ザ・スターズ vs フェイム・アンド・グローリーの2強対決が評判のアイリッシュ・チャンピオン・ステークス(GⅠ、3歳上、1マイル2ハロン)から。
2強対決に沸く前評判、雨が続いてシー・ザ・スターズ陣営が回避を仄めかしていましたが、奇跡的に馬場状態は急回復。良からやや重の馬場に9頭が出走してきました。
もちろん話題は世紀の名馬に王手をかけたシー・ザ・スターズ Sea The Stars と、愛ダービー馬で唯一の敗戦がダービーで同馬に負けただけというフェイム・アンド・グローリー Fame And Glory の対決です。
オブライエン軍団は5頭出しでチャンピオンに挑みました。
しかし結果は一方的でしたね。
4対6の1番人気に支持されたシー・ザ・スターズは、オブライエン軍団も、不安視された馬場状態も全く問題にせず、順当に2着に食い込んだフェイム・アンド・グローリーに2馬身半の差を付ける圧勝。
もちろん主戦であるミック・キネーンの騎乗。
3着にはオブライエン軍団のもう1頭のエース格であるマスタークラフツマン Mastercraftsman が更に2馬身半差で続きました。
この3頭から9馬身も離された4着に、同じくオブライエン厩舎のグランド・デュカル Grand Ducal 。
勝ったシー・ザ・スターズは、これで今シーズン5戦無敗。これまでの2着との着差は、1馬身半(2000ギニー)→1馬身4分の3(ダービー)→1馬身半(エクリプス)→1馬身(ジャドモント・インターナショナル)でしたから、今回の2馬身半はこれまでで最大。
馬自身の成長が著しく、最早興味は過去の名馬たちにどこまで迫れるか、に集まってきているようです。
25年、いや30年に1頭という評判も出るほど。
5月から9月まで毎月1回定期的に使ってきましたから、そろそろ疲労が蓄積する頃。それでもファンの期待は来月初めの凱旋門賞に集まるわけで、当然ながら10月初旬の大一番の1番人気に祭り上げられています。
オックス師は例によって哲学的。凱旋門賞出走を決めるのは馬であって、調教師でも馬主(香港のクリストファー・ツイ氏)でもない、なぁんて言ってます。
完敗を認めたオブライエン師、生涯で2敗目を喫したフェイム・アンド・グローリーは迷わず凱旋門賞へ、スタミナ不安が的中したマスタークラフツマンはマイル路線に戻る予定。
土曜日のレパーズタウン競馬場ではもう一つGⅠレースが行われています。牝馬によるフサイチ・ペガサス・メイトロン・ステークス(GⅠ、3歳上牝、1マイル)。
1頭取り消しが出て7頭立て。このところ勝ちに見放された感のあるレインボウ・ヴュー Rainbow View がそれでも1番人気(5対4)に支持され、見事に期待に応えました。
2着に2馬身差でへヴン・セント Heaven Sent 、3着は更に4馬身半の差が付いてアゲイン Again 。極めて順当な結果でしょう。
英国から遠征したゴスデン厩舎、ジミー・フォーチュンの騎乗です。
勝ったレインボウ・ヴューは2歳時に無敗でしたが、今シーズンは一息足りない競馬続き。
即ち1000ギニー5着、オークス4着、コロネーション・ステークス3着、フォルマウス・ステークス4着、ナッソー・ステークス2着と。
このGⅠ戦を制したことで漸く復調、次走はロンシャンのオペラ賞を目指す由。元々秋に本格化するタイプかも知れません。
レパーズタウン競馬場のもう一つのパターン・レースは、キルターナン・ステークス(GⅢ、3歳上、1マイル2ハロン)。
7頭が出走し、9対4の1番人気に応えてポエト Poet が圧勝しました。
2着は4馬身半離されてアライド・パワーズ Allied Powers 、3着は更に3馬身の差が付いてシェルヤス Sheryas の順。
オブライエン厩舎、ムルタ騎手のコンビが漸く溜飲を下げた感じでしょうか。
イギリスではヘイドック競馬場でGⅠ戦が行われています。ベットフレッド・スプリント・カップ(GⅠ、3歳上、6ハロン)。
今年のスプリント界は抜けた存在が無く、14頭の多頭数が揃いました。
10対3の1番人気を集めたのはフリーティング・スピリット Fleeting Spirit でしたが、勝ったのは14対1の人気薄リーガル・パレード Regal Parade 。本命フリーティング・スピリットに半馬身差を付けての優勝です。
3着は2馬身遅れてハイ・スタンディング High Standing 。1年半の騎乗停止が明けたキーレン・ファロンが騎乗していました。
勝ったリーガル・パレードはダンディー・ニコルス師が調教する5歳馬。鞍上は師の息子であるエードリアン・ニコルスでした。
リーガル・パレードは勝っててみれば前走のハンガーフォード・ステークスで2着していた馬。ここでは作戦を変えて後方からの追い込みに賭け、見事に奏功した形。
ところで長期騎乗停止から復帰したキーレン・ファロン騎手は、結局初日の金曜日は2場7鞍に騎乗して勝てず、この日もヘイドックは未勝利に終わり、転戦したウルヴァーハンプトン競馬場のイヴニング開催の第5レースで休養明け初勝利を記録しています。
長くなってしまいました。もう一つの開催であるケンプトン競馬場のパターン・レース2鞍は簡単に。
サイレニア・ステークス(GⅢ、2歳、6ハロン)は既に4勝の実績があるムシュー・シュヴァリエ Monsieur Chevalier が13対8の1番人気を集めましたが3着敗退。
勝ったのは7対2のラヴ・ロックダウン Love Lockdown というアイルランドから挑戦してきた馬。
2着は1馬身半でアイヴァー・ブリッジ・ラッド Ivor Bridge Lad 、首差3着にムシュー・シュヴァリエの順。
勝ったラヴ・ロックダウンはライオンズ厩舎、レイサム騎手の騎乗。これで7戦4勝の成績になります。
セプテンバー・ステークス(GⅢ、3歳上、1マイル4ハロン)は10頭立て。
ここは順当に1番人気(7対4)を集めたカークリース Kirklees が2着オール・ジ・エーシズ All The Aces を4分の3馬身抑えて優勝。
3着には更に4馬身半離されてインディアン・デイズ Indian Days が入りました。
スロール厩舎、デットーリ騎乗のゴドルフィン軍団の1頭で、この後はオーストラリアに遠征してメルボルン・カップを狙う青写真。負担する斤量次第でしょうが・・・。
これで3連勝と遠征にも弾みが付いた感じがします。
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