フランケルに挑む

昨日はアイルランドのカラー競馬場でグラッドネス・ステークス Gladness S (GⅢ、4歳上、7ハロン)が行われました。馬場は yielding 、6頭立て。

何と言っても注目はエクスセレブレーション Excelebration 。去年まではマルコ・ボッティ厩舎に所属していましたが、エイダン・オブライエン厩舎に転厩、クールモアのエースとして最初のレースを迎えました。
3歳時フランケル Frankel に3度挑戦、2着・3着・2着の成績はチャンピオンに最も近付いた成績。フランケルのいないムーラン・ド・ロンシャン賞に勝ったGⅠ馬、6ポンドのペナルティーを背負っても2対7の圧倒的1番人気に支持されていました。

レースはオブライエン厩舎のペースメーカーを務めるウインザー・パレス Windsor Palace がペースを作ります。イギリス(デヴィッド・ニコラス厩舎)から挑戦した2番人気(5対1)のビーコン・ロッジ Beacon Lodge が早目に仕掛けて逃げ馬に並び掛けましたが、直ぐに脚色が鈍って後退。
これを後ろで見ていたジョセフ・オブライエンが腕をチョッと動かしただけでエクスセレブレーションは瞬時に加速、勝敗を決定的なものにしました。結局持ったままで楽勝したエクスセレブレーションが2着クロワサルタン Croisultan に付けた着差は3馬身4分の1。ペースメーカーのウインザー・パレスが粘って4分の3馬身差3着。ビーコン・ロッジは最下位の6着惨敗です。

オブライエン師によると、エクスセレブレーションは調教では余り動かない馬。今回も自信は100%ではなかったそうですが、本番は全く問題なし。来月のGⅠ戦、ロッキンジ・ステークスに向けて完璧な準備が出来たと言えましょう。
一度は故障かと騒がれたフランケルですが、その後の検査で問題ないことが判明。順調ならフランケルとエクスセレブレーションの4度目の対決が見られそう。舞台は整いつつあるという印象です。

オブライエン師にとってグラッドネス・ステークスは、意外にも2000年のジャイアンツ・コーズウェイ Giant’s Causeway 以来となる2勝目。またこの日は3勝してハットトリック達成、騎乗したジョセフも第1レースに続くダブルを成し遂げています。

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