イヌホオズキ

これも良く判らない植物です。植物図鑑では花期が8月から10月となっていますが、拙宅の周りではもう花が咲いています。終わりかけのものもあるくらい。
ですから同定の誤りかも知れませんが、一応イヌホオズキとして扱います。
ナス科の植物ですから、花弁が5枚という特徴があります。しかも花弁は反り返るので、誰が見てもナス科だろうという想像は付きますね。
このような形の花を持つ雑草はいくつかあって、昔から名前を気にしていました。今回改めて調べてみたわけ。
ツル植物のヒヨドリジョウゴはほぼ間違いなく区別できますが、イヌホオズキは自信がありません。
似たものにアメリカイヌホオズキというものがあって、図鑑の解説ではむしろ都会ではアメリカの方が多いのだとか。
しかし写真で見るとアメリカは紫色が主で、花弁もほとんど反り返っていません。拙宅の周りで見かけるのは全て白花でよく反っていますから、「イヌホオズキ」ということにしておきます。
漢字では犬酸漿。「犬」というのは古来、役に立たないものに付けられる呼称。私もイヌドシですから、世間には役に立ちませんでした。ま、こちらは戌年で字が違いますから、ということにしても愛着は沸きますな。
学名は Solanum nigrum ソラヌム・二グルム。「ソラヌム」というクセに花弁がソル、と覚えれば簡単かも。
二グルムはもちろん「黒い」という意味で、果実が黒いことから付けられているんでしょう。
東京都内では道端にザラに生えています。あえて帰化植物と謳われていませんが、熱帯アメリカ原産という説があるそう由。かなり古い時期に日本に入ったものでしょうか。
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