ヤブガラシ

夏の雑草の代表、ヤブガラシが目立ってきました。蔓(つる)で伸びるお馴染みの植物で、名前の「藪枯らし」は言い得て妙でしょう。
都内に限らず何処でも見られるもので、昆虫がたくさん集まることでも目を惹きますね。
特にアオスジアゲハが良く集まり、子供の頃はこのすばしこい蝶を捕るのに、必ずヤブガラシのたくさんある所で待ちうけたものです。
昆虫の写真を撮る人にも絶好のポイントでしょう。ヤブガラシで吸蜜に夢中になっているアオスジアゲハなら、誰でもベスト・ショットが撮れます。
場所によっては「昆虫酒場」状態になっている場所もありますね。
増えるのは地下茎で、緑色の花弁が散ったあとでも蜜が大量に出てきますから、秋深くなっても昆虫が集まってくるのです。
手入れの行き届かない所、即ち貧乏くさい場所では必ず蔓延るので、「ビンボウカズラ」の別名もあるほど。
学名は Cayratia japonica カイラティア・ヤポニカ。属名のカイラティアは、図鑑によるとベトナムでの呼び名を学名に転用したものの由。種名はもちろん「日本の」という意味です。
恐らくベトナムにも多いのでしょう。学名はベトナム・日本・友好植物のような感じ。
レッキとしたブドウ科の蔓植物です。
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