ツワブキ

ここ一・二週間で目立ってきたのが、ツワブキの花。セイタカアワダチソウもそろそろ萎え始めた頃、替って鮮やかな黄色の花を咲かせています。

最近では冬でも咲いている園芸花が増えてきましたが、本来、日本の師走にはほとんど花らしい花が無くなります。そんな寂しい冬に一際目立つ我が国古来のキク科の花。

本来は暖地の海に近い土地に自生するものだそうですが、冬の慰めとして庭に植える家が多かったのでしょう。都内でも彼方此方に見ることができます。
園芸品種もあるそうですね。曰く、黄紋、黄覆輪、牡丹などなど。

漢字では「石蕗」と書きますが、何故これで「つわぶき」と読むのでしょう。日本語は難しい。
「橐吾」という字もありますが、こっちの方がもっと難しい。音は「たくご」で、「橐」は「ふくろ」という意味ですね。

葉に光沢があるので、「艶のある蕗」から転じたというのが通説。なるほど蕗に似ていて、蕗とは別属ですが食べられるそうです。葉柄をきゃらぶきにして食べるというのですが、チョッとゴワゴワした感じ。

年が明けても花が残っていますが、俳句の方では初冬の季語。丁度今頃が花の咲き出しで美しい季節だと思います。

学名は Farfugium japonicum ファルフギウム・ヤポニクム。種名はもちろん「日本の」という意味ですが、属名の意味は判りません。そもそも、この属の他の種類は日本にあるのでしょうか。簡単な図鑑ではツワブキ意外には見当たりませんでした。

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