日曜日は天こ盛り
昨日の日曜日は選挙だけじゃありません。ヨーロッパ競馬ファンにとっては目も眩む忙しさ。3カ国で合計8レースものパターン競走が行われました。
一つ一つ詳しく触れている余裕はありませんので、結果を中心に短報といきましょうか。
イギリスは土曜日に引き続きグッドウッド競馬場。
シュープリーム・ステークス(GⅢ、3歳上、7ハロン)は1頭取り消して7頭立て。
勝ったのは5対1のオードナンス・ロウ Ordnance Row 。2着に1番人気(5対4)のアセット Asset が1馬身差で入り、3着は頭差でキャット・ジュニア Cat Junior 。
オードナンス・ロウはリチャード・ハノン厩舎、ライアン・ムーアが騎乗していましたが、何と前日のセレブレーション・マイルで3着だった6歳のせん馬。
つまり二日続けて重賞にチャレンジしたわけで、いかに同馬がタフであるかということでもあるでしょう。こういう使い方こそ真の連闘と言うべきで、日本の競馬では在り得ないローテーションです。
騎乗したムーア騎手、セレブレーション・マイルでは2着したザシントに乗っていたわけで、オードナンス・ロウは二日間で二人の騎手が御したことになります。これまた珍しい記録。
アイルランドのカラー競馬場で組まれたパターン・レースは4レース。
この日のカラーは極端な不良馬場、結果に大きく影響したものもあれば、順当に収まったものもあります。
順に行くと、
ラウンド・タワー・ステークス(GⅢ、2歳、6ハロン)は2004年からGⅢに格付けされているレースで、結果は順当。
6頭立てを制したのは1番人気(11対8)のアークティック Arctic でした。
2着は4馬身半の大差が付いてオブライエン厩舎のエアー・チーフ・マーシャル Air Chief Marshal 、3着に1馬身差でセバスチャン・フライト Sebastian Flyte 。
調教師はトレイシー・コリンズ、騎手はパット・シャナハンの芦毛馬。これで3戦無敗となりますが、元々重馬場が得意な馬だそうです。
ダンス・デザイン・ステークス(GⅢ、3歳上牝、1マイル1ハロン)は耳慣れないレース名ですが、それもそのはず、2005年創設で今年からパターン・レースに組み込まれたもの。
その第1回は7頭立て、これも1番人気(11対8)に支持されたチャイニーズ・ホワイト Chinese White が圧勝しています。
2着は4馬身半でラテン・ラヴ Latin Love 、3着に2馬身半でフェスティヴァル・プリンセス Festival Princess の順。
デルモット・ウェルド厩舎、パット・スマーレン騎乗。
モイグレア・スタッド・ステークス(GⅠ、2歳牝、7ハロン)は、日曜日唯一のGⅠ戦。当初はGⅢだったものが、1979年にGⅡに、1983年からGⅠにと昇格を重ねてきたレース。距離も当初の6ハロンから1992年に7ハロンへと延長されてきました。
7頭立てでしたが、これは重馬場のために番狂わせとなった一戦。
勝ったのは16対1の穴馬ターマガント Termagant (読み方が判りませんので、取り敢えずこのように表記しておきます)。
2着も66対1の大穴で、オブライエン厩舎としてはペースメーカーだったはずのフェイマス Famous が2馬身半で、そのオブライエンの期待馬で1番人気(8対11)だったリリー・ラングトリー Lillie Langtry は1馬身4分の3伸び切れず3着に敗退しています。
結果を額面どおり馬の能力と判断するのは危険かもしれません。
調教師はケヴィー・プレンダーギャスト、騎手はデクラン・マクダナー。師によれば、ターマガントは今シーズンはこれ以後使わず、来年の愛1000ギニーを目標にする由。
フライング・ファイヴ・ステークス(GⅢ、3歳上、5ハロン)は、一時期(2002年と2003年)GⅡに上がったこともありましたが、再びGⅢに落ち着いた短距離戦。
7頭立て。並んで1番人気(11対4)に支持されたパーフェクト・ポリー Perfect Polly とルック・ビジー Look Buisy が夫々6・7着と大惨敗。
勝ったのは5対1のリヴァレンス Reverence で、2着は1馬身差でジャッジン・ジャリー Judge’n Jury 。3着に3馬身半でシュガー・フリー Sugar Free 。
エリック・アストン厩舎、ウイリー・サップル騎乗の8歳馬です。
勝たれてみれば実力馬、2006年にはGⅠ戦にも勝った馬ですが、パターン・レース優勝は3年振りのこと。
5ハロンのタイム、1分5秒44は、このレース創設以来最も遅いタイムでしょう。やはり不良馬場の影響は明らか。
フランスはドーヴィル競馬場の夏開催が最終週を迎えました。
モトリー賞(GⅢ、3歳上、1200メートル)は10頭立て。
ここは順当に1番人気(12対5)のマリオル Mariol が快勝しています。
2着は2馬身半でコンテスト Contest 、3着に更に半馬身遅れてタイセーア Tayseer 。
マリオルはロベール・コレ厩舎、クリストフ・ルメール騎乗。
カンセー賞(GⅢ、3歳上、1600メートル)は残念ジャック・ル・マロワ。
7頭が顔を揃え、勝ったのはヘッド厩舎、ボニラ騎乗のコンビ、ラシンガー Racinger 。76対10の人気でした。
2着は1番人気(2対1)のサフレーサ Saphresa が4分の3馬身、更に4分の3馬身で3着にカチガイ Kachgai の順。
サフレーサはアスタルテ賞で4着した実績を買われたのでしょうが、格から言えばラシンガーじゃないでしょうかね。
後方一気の差し切り勝ちでした。
ドーヴィルのフィナーレはドーヴィル大賞典(GⅡ、3歳上、2500メートル)。
6頭立てを制したのはイギリスから遠征したジュークボックス・ジャリー Jukebox Jury 。出走中唯一の3歳で芦毛馬。
2着は鼻差で追い込み届かずプーヴォアール・アブソリュー Pouvoir Absolu 、3着に2馬身で古豪カスバー・ブリス Kasbah Bliss 。
11対10の1番人気を集めたアイデアル・ワールド Ideal World は4着止まり。
マーク・ジョンストン厩舎、騎乗したのはロイストン・フレンチ。
以上、駆け足で日曜日のパターン・レースを紹介しました。
一つ一つ詳しく触れている余裕はありませんので、結果を中心に短報といきましょうか。
イギリスは土曜日に引き続きグッドウッド競馬場。
シュープリーム・ステークス(GⅢ、3歳上、7ハロン)は1頭取り消して7頭立て。
勝ったのは5対1のオードナンス・ロウ Ordnance Row 。2着に1番人気(5対4)のアセット Asset が1馬身差で入り、3着は頭差でキャット・ジュニア Cat Junior 。
オードナンス・ロウはリチャード・ハノン厩舎、ライアン・ムーアが騎乗していましたが、何と前日のセレブレーション・マイルで3着だった6歳のせん馬。
つまり二日続けて重賞にチャレンジしたわけで、いかに同馬がタフであるかということでもあるでしょう。こういう使い方こそ真の連闘と言うべきで、日本の競馬では在り得ないローテーションです。
騎乗したムーア騎手、セレブレーション・マイルでは2着したザシントに乗っていたわけで、オードナンス・ロウは二日間で二人の騎手が御したことになります。これまた珍しい記録。
アイルランドのカラー競馬場で組まれたパターン・レースは4レース。
この日のカラーは極端な不良馬場、結果に大きく影響したものもあれば、順当に収まったものもあります。
順に行くと、
ラウンド・タワー・ステークス(GⅢ、2歳、6ハロン)は2004年からGⅢに格付けされているレースで、結果は順当。
6頭立てを制したのは1番人気(11対8)のアークティック Arctic でした。
2着は4馬身半の大差が付いてオブライエン厩舎のエアー・チーフ・マーシャル Air Chief Marshal 、3着に1馬身差でセバスチャン・フライト Sebastian Flyte 。
調教師はトレイシー・コリンズ、騎手はパット・シャナハンの芦毛馬。これで3戦無敗となりますが、元々重馬場が得意な馬だそうです。
ダンス・デザイン・ステークス(GⅢ、3歳上牝、1マイル1ハロン)は耳慣れないレース名ですが、それもそのはず、2005年創設で今年からパターン・レースに組み込まれたもの。
その第1回は7頭立て、これも1番人気(11対8)に支持されたチャイニーズ・ホワイト Chinese White が圧勝しています。
2着は4馬身半でラテン・ラヴ Latin Love 、3着に2馬身半でフェスティヴァル・プリンセス Festival Princess の順。
デルモット・ウェルド厩舎、パット・スマーレン騎乗。
モイグレア・スタッド・ステークス(GⅠ、2歳牝、7ハロン)は、日曜日唯一のGⅠ戦。当初はGⅢだったものが、1979年にGⅡに、1983年からGⅠにと昇格を重ねてきたレース。距離も当初の6ハロンから1992年に7ハロンへと延長されてきました。
7頭立てでしたが、これは重馬場のために番狂わせとなった一戦。
勝ったのは16対1の穴馬ターマガント Termagant (読み方が判りませんので、取り敢えずこのように表記しておきます)。
2着も66対1の大穴で、オブライエン厩舎としてはペースメーカーだったはずのフェイマス Famous が2馬身半で、そのオブライエンの期待馬で1番人気(8対11)だったリリー・ラングトリー Lillie Langtry は1馬身4分の3伸び切れず3着に敗退しています。
結果を額面どおり馬の能力と判断するのは危険かもしれません。
調教師はケヴィー・プレンダーギャスト、騎手はデクラン・マクダナー。師によれば、ターマガントは今シーズンはこれ以後使わず、来年の愛1000ギニーを目標にする由。
フライング・ファイヴ・ステークス(GⅢ、3歳上、5ハロン)は、一時期(2002年と2003年)GⅡに上がったこともありましたが、再びGⅢに落ち着いた短距離戦。
7頭立て。並んで1番人気(11対4)に支持されたパーフェクト・ポリー Perfect Polly とルック・ビジー Look Buisy が夫々6・7着と大惨敗。
勝ったのは5対1のリヴァレンス Reverence で、2着は1馬身差でジャッジン・ジャリー Judge’n Jury 。3着に3馬身半でシュガー・フリー Sugar Free 。
エリック・アストン厩舎、ウイリー・サップル騎乗の8歳馬です。
勝たれてみれば実力馬、2006年にはGⅠ戦にも勝った馬ですが、パターン・レース優勝は3年振りのこと。
5ハロンのタイム、1分5秒44は、このレース創設以来最も遅いタイムでしょう。やはり不良馬場の影響は明らか。
フランスはドーヴィル競馬場の夏開催が最終週を迎えました。
モトリー賞(GⅢ、3歳上、1200メートル)は10頭立て。
ここは順当に1番人気(12対5)のマリオル Mariol が快勝しています。
2着は2馬身半でコンテスト Contest 、3着に更に半馬身遅れてタイセーア Tayseer 。
マリオルはロベール・コレ厩舎、クリストフ・ルメール騎乗。
カンセー賞(GⅢ、3歳上、1600メートル)は残念ジャック・ル・マロワ。
7頭が顔を揃え、勝ったのはヘッド厩舎、ボニラ騎乗のコンビ、ラシンガー Racinger 。76対10の人気でした。
2着は1番人気(2対1)のサフレーサ Saphresa が4分の3馬身、更に4分の3馬身で3着にカチガイ Kachgai の順。
サフレーサはアスタルテ賞で4着した実績を買われたのでしょうが、格から言えばラシンガーじゃないでしょうかね。
後方一気の差し切り勝ちでした。
ドーヴィルのフィナーレはドーヴィル大賞典(GⅡ、3歳上、2500メートル)。
6頭立てを制したのはイギリスから遠征したジュークボックス・ジャリー Jukebox Jury 。出走中唯一の3歳で芦毛馬。
2着は鼻差で追い込み届かずプーヴォアール・アブソリュー Pouvoir Absolu 、3着に2馬身で古豪カスバー・ブリス Kasbah Bliss 。
11対10の1番人気を集めたアイデアル・ワールド Ideal World は4着止まり。
マーク・ジョンストン厩舎、騎乗したのはロイストン・フレンチ。
以上、駆け足で日曜日のパターン・レースを紹介しました。
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