ナズナ

ナズナの可愛い白花も春先の風物詩。昔から何処にでも生える、誰でも知っている野草でしょう。私も物心付いた時にはナズナの名を知っていました。
春の七草の一つで、七草粥には欠かせません。室町時代からの習慣なんだそうです。

日本中、古代から何処にでもあるので、地方名がたくさんあります。東京ではペンペングサと言われてきましたが、この名前も子供の時から知っていました。もちろんナズナ=ペンペングサとして、ね。
ペンペングサは、果実の形が三味線の撥に似ているからで、これは問題ありません。

ナズナは漢字では「薺」と難しい字を当てますが、語源は諸説あるようです。

「夏菜」説は、時期からしてチョッと苦しいか。
朝鮮での呼び名である「ナジ」が変化したというのもあります。
「撫で菜」は、撫でたくなるほど可愛いい草ということで、これが一番シックリ来るかも。

学名は Capsella bursa-pastoris カプセルラ・ブルサパストリス。属名は所謂カプセル、小さな袋という意味ですね。
種名が面白くて、これは「羊飼いの財布」という意味なのだそうです。ですからナズナの英名であるシェパーズ・パースも、ドイツ名のヒルテン・テッシュルも羊飼いの財布。

そこで気になるのは、羊飼いの財布なるものがどんな形をしているのか、ということ。日本には羊がいませんし、当然ながら羊飼いも存在しません。ヨーロッパ・アルプスにでも出掛けて調べて見ましょうか。

 

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