オニタビラコ

漢字では「鬼田平子」と書きます。暖かくなって俄然増えてきたのが、このオニタビラコ。都会でも道端という道端、何処にでも見られる雑草ですね。
日当たりの良い場所、裏庭の日陰、それこそ所を選ばず生えてくる感じがします。

黄色が鮮やかな花で、花の直径が7ミリから8ミリくらい。房状の花びらが多数ついて、中々可憐で美しいと思いますがどうでしょうか。茎がヒョロヒョロと長いのも目立ちます。
良く似たコオニタビラコが、昔から言い伝えられている春の七草の「ホトケノザ」のことということもあって、オニタビラコも野草として食べる人がいるそうです。

条件の良い場所では群生しているものもありますが、一株だけ独立して生えているものを数多く見かけます。雑草の逞しさを思わせるのも、この花。
花期は一応4月から6月ということになっていますが、暖かい地方では一年中咲いているそうですね。やはり逞しい。

学名は Youngia japonica ヨウンギア・ヤポニカ。属名はアメリカの植物学者、アームストロング・ヤング Armstrong Young という人に因んだもの。
種名は言うまでもなく「日本の」ということ。動物と植物とを問わず、ヤポニカという種名は実に多いですよね。日本は生物種が多彩だ、ということの証拠でもありそう。

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