オランダミミナグサ

ナズナやハコベに交じって咲く春の花にオランダミミナグサがあります。同じように白い花ですが、ハコベよりは背が高いので容易に目に付きますね。
ハコベ同様5弁で先が二つに裂けますが、ハコベほどではないので花弁が10枚ある様には見えません。

名前からして帰化植物であることが判ります。自信はありませんが、子供の頃は現在ほど多くは見られなかったような気がします。文献によると、大正期から目立つようになったそうです。

名前は日本古来のミミナグサ(耳菜草)に対し、そっくりの外来種であることから付けられたもの。ヨーロッパ原産で、オランダは命名当時のヨーロッパを代表する国だったからでしょう。

ミミナグサとオランダミミナグサの区別は難しいようで、全体に赤っぽいのが在来種のミミナグサ。触ると粘った感じなのがオランダミミナグサだそうですが、都会にあるのはほとんどオランダと見て間違いなさそう。
そもそもミミナグサの花期は5月から6月ということですから、3月から咲いているのはオランダミミナグサでしょう。

そもそも私はミミナグサをチャンと観察したことが無いので話になりませんが・・・。

オランダミミナグサの学名は Cerastium glomeratum ケラスティウム・グロメラーツム。学名のケラスティウムはギリシャ語の「角」 Keras から来ているそうです。果実の形が角笛に似ているからという説があります。
種名は「球状の」という意味。

一方のミミナグサは、同じ属で種名は holesteoides ホレステオイデス、と書かれている図鑑と、caespitosum カエスピトスム、とあるものがあって、素人は混乱するばかり。

 

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください