強者弱者(122)

手古舞

 十五日山王の祭、手古舞は其昔大江戸の花とぞ聞えし。ふと知りあへる人を町に訪ねて、強飯に煮しめなどふるまはれたるもうれし。今日を晴れと着かざりたる町の子を二階の窓の簾越しに見たるもよし。幼き頃、人にかくれて読みたる本に、手古舞より帰りたるなまめかしき女の、暑苦しき衣裳をぬぎすてゝ、浴衣一つとなりたるを男の見て、羽二重のやうなる肌に汗も潤まぬは、肌面の細やかなるしるしぞといひて互にうち笑まひし態の描き出されたりしを思い出でたるもをかし。

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手古舞はこちら、ウィキペディアをご覧あれ。↓

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%8B%E5%8F%A4%E8%88%9E

今日は赤坂の日枝神社にでも行ってみましょうかね。ここに描かれたような情景に出会えるかも知れず…。

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