ブリーダーズ・カップ2010初日
昨年同様、現地で今終了したばかり、獲れたてのホットニュースです。
速報ですから全着順や正式な着差は入っていません。とりあえず、ということでお読みください。正式な結果が発表されましたら一部更新する積りです。
ヨーロッパ勢は完敗、レッドデザイアも4着に終わりました!!
①マラソン 12頭立て。
ヨーロッパからはオブライエン厩舎のブライト・ホリゾン Bright Horizon とコール厩舎のプレシジョン・ブレイク Precision Break が参戦しましたが、共に凡走。地元アメリカがマラソン初制覇を達成しました。
優勝は106対10対1のエルダーファー Eldaafer 、2着に1馬身4分の3差を付ける快勝。母は名牝ハビブティ Habibti 、父はエーピー・インディー A P Indy という良血の5歳せん馬で、管理するダイアン・アルヴァラードさんは女性調教師です。
極めてラフなレースになったようで、2着に入線したプリンス・ウィル・アイ・アム Prince Will I Am がエー・ユー・マイナー A U Miner の進路を妨害したということで、ボレル騎手がカステラノ騎手に殴りかかって止められるという事態に。
結局、2着プリンス・ウィル・アイ・アムは10着に降着、繰り上がって2着がガブリエルズ・ヒル Gabriel’s Hill 、3着に進路妨害を受けたエー・ユー・マイナーが上がり、1番人気(18対5)のジャイアント・オーク Giant Oak は4着で確定しています。
ブライト・ホリゾンのムルタ騎手は“ダート・コースはダメ” と、プレシジョン・ブレイクのスペンサー騎手は、“直線入り口までは良い具合だったが、パッタリ止まってしまった” とコメント。
②ジュヴェナイル・フィリーズ・ターフ 1頭取り消して14頭立て。
芝コースとあって4頭のヨーロッパ勢が挑戦しましたが、オブライエン厩舎のトゥギャザー Together の5着が最高。他の3頭は競馬になりませんでした。
ということで上位はアメリカ勢が独占。優勝は136対10のモア・ザン・レディー More Than Ready で、断然1番人気(11対10)のウインター・メモリーズ Winter Memories は直線で行き場を失う不利もあって2馬身差の2着まで。3着は頭差でカスマンブルー Kathmanblu でした。
2着馬に騎乗したレズキャノ騎手が抗議を申し立てましたが受け入れられずに確定しています。
調教師トッド・プレッチャーさんはブリーダーズ・カップ4勝目。騎手はギャレット・ゴメス。
③フィリー・アンド・メア・スプリント 3頭取り消して13頭立て。
ダートのスプリント戦ながらゴドルフィンのセーラ・ルイーズ Sara Louise がデットーリ騎乗で挑戦も、スタートで出遅れたのが致命傷。全く競馬になりませんでした。
優勝は43対5のドバイ・マジェスティー Dubai Majesty 、2馬身4分の1離された2着はスイッチ Switch 、更に3馬身差3着がイヴニング・ジュエル Evening Jewel という結果。
22対5で1番人気に支持されたシャンパーニュ・ドーロ Champagne D’Oro は4着に終わっています。
勝馬は5万ドルの追加登録料を支払って参加した馬とか。勝利調教師はブレット・カルホーン、勝利騎手はジェイミー・セリオット。
④ジュヴェナイル・フィリーズ 1頭取り消して12頭立て。
ヨーロッパからは、ミーハム厩舎のサイスケンズ・セオリー Theyskens’ Theory が血統的にはダートもこなせるだろうということで出走しましたが、デットーリ騎乗も虚しく6着敗退。やはり経験がないとトップ・クラスでは通用しませんね。
優勝は4対1で並んだ1番人気に支持されていたのオーサム・フェザー Awesome Feather 。2馬身4分の1差2着がアール・ヒート・ライトニング R Heat Lightning 、同じく2馬身4分の1差3着はデライトフル・マリー Delightful Mary の順。
勝馬と並んで1番人気に支持されていたエー・ズィー・ウォリアー A Z Warrior は12着シンガリ負けに終わりました。
スタンレー・ゴールド師が管理するオーサム・フェザーは、これで6戦無敗。鞍上はジェフリー・サンチェス騎手。
⑤フィリー・アンド・メア・ターフ 11頭立て。
ヨーロッパも、そして日本も大注目の一戦。しかし残念ながらどちらの夢も砕かれました。
優勝は地元のシェアード・アカウント Shared Account 、46対1の大穴でした。2倍を切る1番人気(9対10)に支持されたミッドディ Midday は惜しくも首差の2着に終わり、キーアターナ Keertana が同じく首差で3着に入っています。
日本から参戦したレッドデザイア(51対10の3番人気)は3着から1馬身差の4着に終わり、他のヨーロッパ勢、ゴドルフィンのヒバーイェブ Hibaayeb (8着)もファーブル厩舎のプルーマニア Plumania (11着ドン尻)も着外と結果を出せませんでした。
ミッドディが良い具合に直線を向いた時には2連覇達成か、と思いましたが、直線でチョッと前が狭くなる場面もありましたね。勝った馬がタフだった、としか言いようがありません。距離もミッドディには少し短かったという印象も残りますね。
勝馬の調教師は、ケンブリッジ生まれで、キングズ・イングリッシュを話すグレアム・モーション。エドガー・プラードが騎乗していました。
⑥レディーズ・クラシック 11頭立て。
本日のメインですが、ヨーロッパからの参戦は無し。
優勝は15対2のアンライヴァルド・ベル Unrivaled Belle で、1馬身4分の3差2着に1番人気(6対4)のブラインド・ラック Blind Luck が入り、更に1馬身差の3着はアーヴル・ド・グラース Havre De Grace という結果です。
勝馬はウイリアム・モット厩舎、鞍上はレッドデザイアにも騎乗したケント・デザーモでした。
このレースはヨーロッパにはほとんど無関係の所為か、英国電子競馬新聞ではまるで盛り上がっていませんね。
ということで今年のブリーダーズ・カップの初日は、ヨーロッパ勢にとっては散々な結果に終わってしまいました。何と言ってもミッドディの首差に尽きるでしょう。
初日のフォト・アルバムはこちら。↓
http://gallery.sportinglife.com/Gallery_Detail/0,17732,13260_6488914,00.html
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