ラ・カニャーダ・シリーズ

2月13日の日曜日に行われたGレースは2鞍です。

サンタ・アニタ競馬場ではラ・カニャーダ・ステークス La Canada が、ガルフストリーム・パーク競馬場ではハリケーン・バーティー・ステークス Hurricane Bertie が行われました。

ラ・カニャーダ・ステークスは4歳牝馬によるGⅡ。1800メートル戦で、所謂カニャーダ・シリーズの最終戦となるものです。カニャーダ・シリーズについては後ほど詳しく紹介しましょう。
今年の勝馬はオールウェイズ・ア・プリンセス Always a Princess 。同シリーズの二冠達成です。
1頭が取り消して出走馬は僅かに4頭。スタート良く飛び出したオールウェイズ・ア・プリンセスが、本命ブラインド・ラック Blind Luck を破っての逃げ切り勝ちで、典型的なアメリカ競馬のパターンとなっています。
騎乗したマーチン・ガルシアは、本国メキシコでの事務手続きの不都合でビザ発給が遅れ、アメリカでのステークス優勝は三か月半振りでした。

一方ガルフストリーム・パークのハリケーン・バーティー・ステークスは4歳上のGⅢ戦。1300メートルという日本ではあまり見かけない短距離レースです。
今年の勝馬はヒルダズ・パッション Hilda’s Passion 。1番枠を利用してポンとハナに立ち、そのまま2着に2馬身半差を付けての逃げ切り勝ち。Gレースはこれが2勝目で、今年は前走2着のあと2戦目での勝利でした。
このレースについての詳しいことは判りません。

≪今日のポイント≫
冬でも暖かいカリフォルニアのサンタ・アニタ競馬場は、12月から3月にかけて毎週のように重賞競走が行われます。メインは3月のサンタ・アニタ・ハンディキャップとサンタ・アニタ・ダービーですが、他にも様々なタイプのレースが人気を集めています。
その代表的なものの一つが、1975年から始まった「ラ・カニャーダ」シリーズです。(Canada は「カナダ」ではなく「カニャーダ」と発音。スペイン語だと思いますが、意味は分かりません)

このシリーズは明け4歳になる牝馬のための三冠レースで、①ラ・ブレア・ステークス(7ハロン、GⅠ) ②エル・エンシーノ・ステークス(1700メートル、GⅡ) ③ラ・カニャーダ・ステークス(9ハロン、GⅡ)で構成。①は例年12月に行われますから、その時点では3歳牝馬が対象です。
距離が次第に伸びていくシステムは、アメリカに多い「三冠」シリーズの特徴。これも7ハロンから9ハロンにかけての距離を争う仕組みですね。
これまでこの三冠を制したのは、1978年のテッセ・ヴー Taisez Vous 、1985年のミッテラン Mitterand 、2003年のゴット・コト Got Koto の3頭のみ。
今年(つまり去年の12月)①に勝ったスウィッチ Switch は三冠にチャレンジせず、②と③を制したオールウェイズ・ア・プリンセスが二冠馬となりました。

なお、このシリーズの牡馬版に相当するのが「ストラブ・シリーズ」。これについては何れ詳しく紹介しましょう。

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