変則か変更か? 今年のラ・カニャーダ

昨日行われたサンタ・アニタ競馬場のラ・カニャーダ・ステークス La Canada S (GⅡ、4歳牝、8.5ハロン)については、既に去年紹介しています。但し、去年の大晦日に行われた(レポートは元旦)ラ・ブレア・ステークスでも触れたカニャーダ三冠の構図は、今年は崩れています。これが今年だけの例外なのか、今後はこのスタイルが続くのかは判りません。
どういうことかと言うと、今年は三冠第2弾に相当するエル・エンシーノ・ステークスが開催されず(あるいは秋開催に回るのか)、ラ・カニャーダの距離がこれまでの10ハロンから8.5ハロン(エンシーノの距離)に変更されたのです。
サンタ・アニタ競馬場のホームページを見てもこの件に関する記事は見当たらず、今の時点では詳しいことは判りません。同じことは牡馬のストラブ・シリーズにも適用されているようですが、それはストラブ・ステークスで取り上げましょう。

アメリカの競馬にはこうした変更が時々あって、国全体としてのレース体系ではないところが日本や英国とは異なるところ。あくまでも州単位、競馬場単位の競馬番組に任されているのですね。

ということで今年のラ・カニャーダ、去年は2月の第2週に行われましたが、今年は1月の第4週に繰り上がりました。そして距離も10ハロンではなく、8.5ハロンで行われているのがミソ。明け4歳の牝馬のみによるレースという点は変わりありません。
当初登録の8頭から2頭が取り消し、6頭立てで行われました。勝馬はインクルード・ミー・アウト Include Me Out 。ラ・ブレア組からは3頭が参戦し、3着のグレート・ホット Great Hot が5対2の2番人気。デビューから未だ3戦ながら無敗のティズ・フラーテイシャス Tiz Flirtatious が8対5の1番人気に支持されていました。
スタートで先手を取ったのは、ラ・ブレアは8着に終わったメイ・デイ・ローズ May Day Rose 。勝ったインクルード・ミー・アウトは前半5番手に待機し、3~4コーナー中間地点で外から一気にスパート、直線では後続を突き放す圧勝。2着には4馬身4分の1差でグレート・ホットが食い込みました。人気のティズ・フラーテイシャスが4分の3馬身差で3着。インクルード・ミー・アウトは前走ラ・ブレアでは5着、この日は8対1のブービー人気での逆転劇でした。同馬にとってステークスは初勝利。
調教師はロナルド・エリス、勝ったジョセフ・タラモ騎手は今シーズンのサンタ・アニタでスランプに陥っていましたが、それを吹き飛ばす快勝でした。エリス調教師はラ・ブレアをテディーズ・プロミス Teddy’s Promise で制しており、調教師として二冠を達成した形です。

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