4月第1週のサン=クルーとカラー

昨日の日曜日は、フランスのサン=クルー競馬場とアイルランドのカラー競馬場で夫々一鞍づつ、古馬によるパターン・レースが行われました。

先ずサン=クルー競馬場ではエドモン・ブラン賞 Prix Edmond Blanc (GⅢ、4歳上、1600メートル)。レースの由来や歴史等はこれまでの日記を参照して下さい。
今年は9頭立て。馬場は Heavy の発表、日本なら不良馬場というところでしょうか。

レースは後方待機組の差し比べとなったようで、7対5の1番人気に支持されたクリストフ・スミオン騎乗のスキンズ・ゲーム Skins Game が、マクシム・グィヨン騎乗のロストラム Rostrum の急襲をハナ差凌いでの優勝。2馬身差3着はシルヴァーサイド Silverside の順。
同馬を管理するジャン=クロード・ルジェ師にとって今シーズンの初パターン勝利で、勝ったスキンズ・ゲームにとってはGレース初勝利でもあります。

実は1・2着馬は今年既に3月12日のリステッド戦で対決しており、その時はロストラムが優勝、スキンズ・ゲームは4着でした。この時の馬場状態は Soft 、また両馬の負担重量はロストラムが4ポンドほど軽かったのに対し、今回は同斤。この差が影響したと言えましょう。

一方カラー競馬場で行われたのは、グラッドネス・ステークス Gladness S (GⅢ、4歳上、7ハロン)。
こちらも9頭立て。9対4の1番人気に支持されていたのはGⅠに2勝(ヘイドン・スプリント・カップ、モーリス・ド・ギースト賞)しているリーガル・パレード Regal Parade でしたが、休み明けのためか5着と精彩を欠きました。

レースは終始先手を取ったムルタ騎乗のザ・チェカ The Cheka が逃げ込むかに見えましたが、最後の最後でウェイン・ローダン騎乗のロリー・フォー・ドリー Lolly For Dolly が短頭差捉えての優勝。3着は4馬身遅れてルイサント Luisant が続きます。

トミー・スタックが管理するロリー・フォー・ドリーは、前走アイルランド最初のパターン戦であるパーク・エクスプレス・ステークスに続くG連勝。前走は牝馬限定戦でしたが、今回は牡馬も一蹴して9対2の2番人気に応えました。
陣営によれば、同馬は本来は1マイルがベストとのことで、今回は距離がギリギリ間に合ったとの見解です。

さてこの日のカラー競馬場、グラッドネス・ステークスの次に行われたリステッド戦(アレッジド・ステークス、4歳上、1マイル2ハロン)に去年の2000ギニーで本命になったセント・ニコラス・アベイ St Nicholas Abbey が登場して注目を集めました。
オブライエン厩舎の古馬軍団を代表するという期待から4対11の圧倒的1番人気に支持されましたが、結果は6頭立ての3着凡走(優勝はアンアカンパニード Unacompanied)。今回はヘファーナンが手綱を取りましたが、この一叩きで馬が変わってくるかどうか・・・。

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