サラフィナ始動

月曜日、サン=クルー競馬場でコリダ賞 Prix Corrida (GⅡ、4歳上牝、2100メートル)が行われました。

ここで突然問題です。去年の凱旋門賞でナカヤマフェスタに続いてゴール板を通過したのは何だったでしょう?
と言われてスラリと答えが出る人は余程の海外競馬通です。答えはサラフィナ Sarafina 。少し時間が経過してしまうと、勝馬の名前は思い出せても入着馬の名前は意外に直ぐに忘れられてしまうものです。

そのサラフィナが、今年こそ凱旋門賞馬に、の想いで出走してきたのが昨日のコリダ賞。古馬牝馬6頭が揃い、2対5の断然1番人気に支持されていました。サラフィナと同期で、去年は5戦無敗のままオペラ賞を制したリリー・オブ・ザ・ヴァレー Lilly of The Valley が48対10の2番人気で続きます。この2強の初対決も見所の一つでした。

スタート良く飛び出したのは英国から挑戦したコントルダンス Contredanse (クマニ厩舎、ファロン騎乗)。直ぐにファーブル厩舎のペースメーカー、ロック・マイ・ソウル Rock My Soul がハナを奪ってペースを作ります。
直線、5番手に待機していた本命サラフィナは外を回ってスムーズに抜け出し、4番手を追走していたファーブル厩舎のアナウンス Announce に2馬身差を付けての快勝です。更に1馬身半差で3着は最後方から追い込んだワン・クール・キャット One Cool Cat 。
2番人気のリリー・オブ・ザ・ヴァレーは3番手を追走したものの直線では伸びず、5着敗退。シーズン初戦となる休み明けが響いたのかも知れません。2年ぶりの敗戦で、連勝も6でストップしてしまいました。

サラフィナはアガ・カーンの所有馬。調教するアラン・ド・ロワイヤー=デュプレはこのレース4勝目、騎乗したクリストフ・ルメールは2勝目を記録しています。
去年サン=タラリ/仏オークスのダブルを達成したサラフィナは、秋のヴェルメイユ賞と凱旋門賞が共に3着、今シーズン初戦のガネー賞はプランテール Planteur の2着と、GⅠばかり連戦してきた馬。一度も4着以下に落ちたことは無く、GⅡのここは貫録勝ちと言っていいでしょう。

陣営には英国遠征の積りは全く無く、あくまでも凱旋門賞制覇を目標に正攻法で臨む計画です。オッズはブックメーカーによって異動がありますが、現時点では10対1から14対1程度。個人的には最も狙ってみたい一頭ですね。

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