連日の仏2歳G戦

一昨日のサン=クルーのトーマス・ブライアン賞に続き、昨日はシャンティー競馬場でエクリプス賞 Prix Eclipse (GⅢ、2歳、1200メートル)が行われました。二日連続の2歳G戦です。

馬場はこの日も soft 。僅か5頭立ての内訳は、牡馬3頭に対し牝馬2頭。5頭の中で最もキャリアの浅い、これが3戦目のキラム Kiram がイーヴンの1番人気に支持されていました。もちろん理由はあります。
逃げたのは、3番人気(19対5)の牝馬フェタン・ホア Fetan Joa 。これをドイツから遠征してきたハイ・デューティー High Duty が追走し、本命キラムは3番手の外で待機。直線、外から確実に伸びたキラムがハイ・デューティーを捉え、1馬身4分の1差で優勝。人気に応えました。更に3馬身半差で2番人気(3対1)、先週ジャン=リュック・ラガルデール賞(GⅠ)8着に終わったアナザー・パーティー Another Party が3着。

勝ったキラムはアガ・カーンの所有馬。管理するジャン=クロード・ルジェ師はこのレース初勝利、騎乗したクリストフ・スミオンは2002年以来となる2度目の優勝です。
キラムは、ドーヴィルのデビュー戦が2着、前走フォンテンブロー競馬場で初勝利を挙げ、これで3戦2勝。デビュー戦で敗れた(3馬身差)相手デカスレート Decathlete は、ラ・ロシェット賞(GⅢ)でカラコンティー Karakontie に4分の3馬身差2着した馬。このときの3着スティルマン Stillman が前日のトーマス・ブライアン賞では2着しており、1勝馬にも拘わらずキラムが1番人気に推された根拠でもありました。2歳の能力比較には適切な結果だったと言えそうです。
同馬の母キング・ルナ King Luna は2400メートルのリステッド戦(シャンティー競馬場)に勝っており、キラムのスタミナ適性に興味が沸きますね。

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