ヴィシー大賞典2011

去年も同じタイトルで記事を挙げています。毎夏恒例、ヴィシー競馬フェスティヴァルのメイン・イヴェントであるヴィシー大賞典 Grand Prix de Vichy が行われました。この祭典は1週間ほど続くのだそうですが、パターン・レースに組み込まれているのはこれだけです。

去年のグラン・プリは嵐の中で行われましたが、今年も馬場は very soft 。即ち不良馬場で、夜間照明がコースを照らします(夜8時25分スタート)。
1頭取り消しが出て6頭立て。2対5の圧倒的1番人気に支持されたのは、今シーズン絶好調のシリュス・デ・ゼーグル Cirrus des Aigles

レースは去年の覇者エージェント・シークレット Agent Secret が逃げ、直線では全馬が状態の良いスタンド側のラチ沿いに進路を変えます。ゴール前2ハロン、それまで3番手の外ラチ沿いを馬なりで追走していたシリュス・デ・ゼーグルが抜け出すと、そのまま他馬を寄せ付けず圧勝で人気に応えました。
逃げ粘ったエージェント・シークレットが3馬身差で2着、更に半馬身でサガ・ドリーム Saga Dream の順。アンドレ・ファーブル厩舎が送り込んだ2番人気のアナウンス Announce は4着敗退です。

シリュス・デ・ゼーグルはコリーヌ・バランド=バルブ夫人が管理する5歳せん馬、いつものコンビであるフランク・ブロンデル騎乗。去年のジャパン・カップにも参戦しましたから、日本でも馴染の馬ですね。
これがパターン・レース5勝目、通算では10勝目に当たり、今季はイスパハン賞とサン=クルー大賞典と二つのGⅠ戦で2着していました。4ポンドのペナルティーも問題にせず、格の違いを見せ付けた形。

このあとはヨークのインターナショナルで再度GⅠに挑戦するか、ドーヴィルのビッグレースを狙うか。馬場が渋った時、同馬のスタミナを侮ることは禁物でしょう。

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