SQW新シーズン開幕/プレアデスQ

昨日の公式ガイドブックに続いて、晴海のクァルテットの話題です。昨日が2007-2008シーズンの開幕、演目は以下。

第一生命ホール(晴海)
プレアデス・ストリング・クァルテット ベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会?
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第12番 変ホ長調 作品127
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第2番 ト長調 作品18-2
~休憩~
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第8番 ホ短調 作品59-2「ラズモフスキー第2番」

でありました。アンコールはありません。この演目では不要でしょう。
プレアデスについては前にも日記に書きました(前年11月16日、今年3月21日)から触れません。今回はベートーヴェン全曲演奏会の2回目。
第1回(今年3月)は作品18の1とラズモフスキー第3でしたから、その流れを引き継ぐように、第2回では18の2とラズモフスキー第2。そして初めて後期から作品127という選曲です。後期はあまり「後期」っぽくない作品からスタートするんでしょうね。

会場に入ると、制服を着た若い女性の一団が目に入りました。よく見るとこの軍団が次々に入場してきます、1階も2階も。ほとんどが会場の隅の席なので、このホールに名前を冠している企業の研修なんでしょうかねぇ。お陰で客席は8割以上埋まっていました。最近ではあまり見ない光景。

ところで昨シーズンは2階の最後列で拗ねていましたが、今シーズンは昔の定席辺り、1階3列目のど真中に陣取りました。これまでは個別に通っていた家内も同席。
昨日はオーケストラで興奮して中々寝つけず、やや寝不足気味。今日は寝てしまうかも、という懸念はあったんですが、全部キチンと聴き通しましたよ。

“ベートーヴェンを大人のクァルテットが本気で弾く。これって凄いことですね”というのが感想の全て、かな。改めてベートーヴェンの偉大さに感服しました。
公式ガイドブックにあった田崎氏の言葉「クラシックは繰り返し演奏されてこそクラシックで、そこにいくつもの発見がある」。その通りですね。ナマでもレコードでも何度も聴いている作品ですが、演奏する団体により、聴く年代により夫々印象が違うし、新しい発見があるんです。

この日のプログラム(渡辺和彦)に導かれるまま、作品127の後期における位置付け、第2番に付けられた“挨拶”というタイトルについて、ラズモフスキー第2に出てくる「ロシア風」主題の意味。
そんなことに想いを馳せつつ楽しんだ2時間でした。
チクルスはまだまだ続きます。今回のベートーヴェン全曲演奏については、全部終わってからまとめてみようと思います。

2階の客席に田崎さんが来てましたね。“クァルテット同士がお互いに刺激にならないわけもなくて”ということでしょうか。彼は他の団体のコンサートもよく聴いていますね。
クァルテットは本当に面白いです。団体によって全く違うし、同じ作品を何度聴いても同じ感想にならない。ピアノのように平均率で音程が定められているわけじゃないんです。音程は自分たちで築く、特に第2ヴァイオリンとヴィオラ。とてつもなく奥の深い世界だ。

 

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