不在中の欧州競馬(6)

今回は8月20日に行われた欧州3か国のパターン・レースをレポートしましょう。
私共が羽田に帰り着いたのが20日の早朝でしたから、不在中というのは正しくありませんね。本来なら昨日アップ出来る記事でしたが、不在中の結果を纏めるのに時間が掛かって遅れたもの。

さて、ヨーク競馬場で開催されてきたイボア・フェスティヴァルも土曜日が最終日。この日は開催のタイトルになっているイボア・ハンデキャップがメインですが、当日記はパターン・レース中心。最終日に一鞍組まれていたロンスデール・カップ Lonsdale Cup (GⅡ、3歳上、2マイル88ヤード)の報告だけに留めましょう。

千秋楽の馬場状態は good 。木曜日のロンドンは雨でしたが、北部はずっと晴れが続いていたため馬場は大分乾いてきたようです。
10頭のステイヤーが出走、3対1の1番人気には去年の勝馬オピニオン・ポール Opinion Poll が選ばれていました。今シーズンはアスコット・ゴールド・カップで2着、前走グッドウッド・カップ(GⅡ)も制して絶好調です。ゴールド・カップ勝馬のフェイム・アンド・グローリー Fame And Glory 不在のここでは順当な人気でしょう。

レースはハリス・トゥイード Harris Tweed の淡々とした逃げで始まります。最後の2ハロン、終始4・5番手に付けていたダンカン Duncan とオピニオン・ポールが抜け出し、ゴールまで馬体を合わせての激しい叩き合い。結局は本命オピニオン・ポールがダンカンに4分の3馬身差を付けて先頭でゴールしました。4馬身開いた3着にドイツ産馬バーゴ Bergo の順。
最後の1ハロンで三度馬体が接触した両馬、審議のベルが鳴りましたが、最終的には着順通りで確定しています。

ロンスデール・カップ2連覇を達成したオピニオン・ポールはゴドルフィンのお馴染みの勝負服。マームド・アル・ザローニ調教師とランフランコ・デットーリ騎手は、一つ前のハンデ戦に続くダブル達成です。
オピニオン・ポールの次の目標は、今年からスタートするアスコット競馬場・秋のチャンピオン・デイに組まれる予定の長距離戦。もちろん来年のアスコット・ゴールド・カップの有力候補で、それには8対1のオッズも出されました。

土曜日のイギリス、サンダウン競馬場でもパターン戦が一鞍組まれています。2歳馬によるソラリオ・ステークス Solario S (GⅢ、2歳、7ハロン16ヤード)。
こちらは南部の競馬場で、前日の雨、この日も雨が降り続く中、馬場状態は soft 。出走馬は僅かに4頭。

4頭の実力は拮抗しているとの見方で、1番人気(6対4)のトランペット・メイジャー Trumpet Major から4番人気(9対2)のシルヴァーヒールズ Silverheels まで然程の差はありません。

結果は、2番人気(9対4)のタルワー Talwar が最低人気のシルヴァーヒールズに5馬身差を付ける逃げ切り勝ち。3着が3番人気(4対1)のイースタン・サン Eastern Sun で半馬身差、本命トランペット・メイジャーが4着殿(しんがり)でした。

タルワーはジェレミー・ノセダ厩舎、ジミー・フォーチュン騎乗。新馬戦7着のあと2戦目に同じサンダウンの7ハロンで初勝利、続くアスコットのリステッド戦(やはり7ハロン)も制し、これで3連勝。来年の2000ギニーに20対1から33対1のオッズが出されました。

続いてアイルランドのカラー競馬場に飛びましょう。good to yielding の馬場で行われたフューチュリティー・ステークス Futurity S (GⅡ、2歳、7ハロン)。

8頭立て、2対1の1番人気に支持されたリヴィエラ・ポエト Riviera Poet が5着に敗れ、7対1のドラゴン・パルス Dragon Pulse が最後方からの差し切り勝ち。1馬身4分の3差2着にパリッシュ・ホール Parish Hall 、更に4分の3馬身差3着がアストロロジー Astrology 。

勝ったドラゴン・パルスはジェシカ・ハリントン夫人の管理馬、フラン・ベリー騎乗。2戦目にレパーズタウンの新馬戦に勝ったばかりで、これで3戦2勝。ここには追加登録料を支払っての参戦でした。

最後はフランスに渡り、ドーヴィル競馬場のカルヴァドス賞 Prix du Calvados (GⅢ、2歳牝、1400メートル)。これまた2歳戦です。

馬場状態は good 、出走馬は10頭、英国からは4頭が渡仏しています。
19対10の1番人気に支持されたのは、その英国勢の1頭エルーシヴ・ケイト Elusive Kate で、1番枠を利しての逃げ切り勝ちで期待に応えました。
2着は1馬身半差で地元のマシューラ Mashoora 、更に4分の3馬身差3着が英国のスウィッチャー Switcher 。

優勝したエルーシヴ・ケイトはジョン・ゴスデン師の管理馬で、今回は前走に続きオリヴィエ・ペリエの騎乗。前走のドーヴィル(リステッド戦)では追い込んで勝ちましたが、今回は正反対の作戦。馬場状態が違っていたことで対応を変えたようですが、どんな競馬にも順応できる能力を証明したことにもなります。
ケンプトン競馬場の新馬戦(ウイリアム・ビュイック騎乗)も含め、これで4戦3勝。

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