レパーズタウンのGⅢ戦3鞍

昨日はアイルランドのレパーズタウン競馬場でもGⅢ戦が3鞍行われました。こちらも手短にレポートしておきましょう。

最初はアメジスト・ステークス Amethyst S (GⅢ、3歳上、1マイル)。heavy 、所により soft と極めて力の要る馬場に7頭立て。先月同じような馬場でアイリッシュ・リンカーン・ハンデを勝ったワンナイトアイドリームド Onenightidreamed が15対8の1番人気。
3番人気のファイア・シップ Fire Ship が逃げ、4番手を進んだ本命馬と3番手から伸びる2番人気(9対2)ススルサン Sruthan の3頭による三つ巴。最後は首の上げ下げの勝負となり、ワンナイトアイドリームドがハナ差でスルサンを抑えて人気に応え、首差でファイア・シップが3着に逃げ粘り。

トミー・スタック厩舎、ウェイン・ローダン騎乗のワンナイトアイドリームドは、これが未だキャリア5戦目の4歳馬。去年2戦目のコーク競馬場で初勝利を挙げ、今期初戦にカラーのハンデ戦に優勝したばかり。これで今期は2連勝ですが、次走はあくまでも馬場次第。出走条件は重馬場が見込まれる時に限られそうです。

続いてはデリンスタウン・スタッド・1000ギニー・トライアル・ステークス Derrinstown Stud 1000 Guineas Trial S (GⅢ、3歳牝、1マイル)。1頭が取り消して9頭立て。前走レパーズタウン1000ギニー・トライアル(GⅢ)に勝ったストームフライ Stormfly が7対4の1番人気。
レースはブービー人気(33対1)のレッド・アイヴィー Red Ivy が逃げ、ストームフライは4番手から。しかしそのあと、5番手に付けていた3番人気(13対2)のキスト・バイ・エンジェルズ Kissed By Angels の伸び脚が最も良く、6番手追走の5番人気(7対1)デヴォンシャー Devonshire に3馬身半差を付ける完勝。ストームフライは更に2馬身4分の1差で3着でした。

キスト・バイ・エンジェルズは、この日はフランスに出張中のエイダン・オブライエン厩舎、シーマス・ヘファーナン騎乗。実は未だ未勝利馬で、前走ライムリックの未勝利戦がデビュー戦で2着しただけの新星。ガリレオ Galileo の牝馬ということで未だこれからの馬、この位のペースが同馬の成長力を更に引き出していくのでしょう。恐らく順調に行けば愛1000ギニーか愛オークスに向かうものと思われます。

最後はデリンスタウン・スタッド・ダービー・トライアル・ステークス Derrinstown Stud Derby Trial S (GⅢ、3歳、1マイル2ハロン)。オブライエン厩舎のダービー候補ジョン・エフ・ケネディー John F Kennedy は重馬場が予想されるため早々と回避、次いでジョセフ・オブライエンが騎乗する予定だったオーダー・オブ・セント・ジョージ Order Of St George も発熱とのことで取り消し、結局4頭立てとなってしまいました。
こんな状況で8対13の1番人気に支持されたのは、前走バリーサックス・ステークス(GⅢ)で大本命のジョン・エフ・ケネディーを破ったサクセス・デイズ Success Days でした。

レースは競馬にもならない一方的なもので、スタートから先頭に立ったサクセス・デイズがそのまま逃げ切り勝ち。2着は10馬身の大差が付いて2番人気(2対1)のスマーヤ Summaya 、更に5馬身半差で最低人気(20対1)のカーボン・デイティング Carbon Dating が3着。
ケン・コンドン厩舎、シェーン・フォレー騎乗のサクセス・デイズは、一応これで前走がフロックでは無かったことを証明する3連勝。愛ダービーが最大目標になるでしょうが、仮にエプサムの馬場が悪化するような状況になれば、追加登録して参戦する可能性も捨てていないとのこと。どちらにしても重馬場での伏兵的存在と言えそうです。

 

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