2012年アメリカ競馬

年も押し詰まり、今年のアメリカ競馬グレード・レース報告も残るは大晦日の2レースを残すのみになってしまいました。実際に記事をアップできるのは元旦になりますから、年内の「アメリカ競馬」記事はこれが最後となります。

さて・・・、

去る11月30日と12月1日の二日間に亘ってアメリカ・グレード・レース委員会(AGSC)の会議が開かれ、2012年度のグレード・レースの編成が検討され、その内容が発表されています。
この委員会では、出走条件に制限が無く、賞金総額が7万5千ドル(G格付けの最低条件)を超える659のステークスのうち、来年度は465レースにグレードを付与することに決定しました。今年に比較すると9レースの減少となります。
(Gは付与されないものの、言わば予備軍に相当するものが194レースあり、これらはリステッド、乃至マイナー・リーグの感覚でしょうか)

Gランクの移動内訳は、GⅠに昇格したのが4レース、GⅡ昇格が5レース、初めてGⅢに格付けされるものが4レースで、昇格の総数は13レース。
逆にGⅡに降格となるGⅠ戦は4鞍、GⅢに格下げのGⅡが5鞍、GⅢからノン・グレードに落ちるものは2レースで、委員会の対象そのものからも外されてしまうステークスは11レースの多きに昇ります。結果、降格総数は22レース。

2012年の最終的なGランクは、GⅠが112鞍、GⅡは151鞍、GⅢが202鞍となります。ノン・グレード(所謂マイナー)は194鞍。

次にGⅠに昇格する4レースを具体的に紹介すると、
(1)ブリーダーズ・カップ・ジュヴェナイル・ターフ
(2)ブリーダーズ・カップ・ターフ・スプリント
(3)コーティリオン・ステークス(パークス競馬場、3歳牝)
(4)ジェニー・ウィレー・ステークス(キーンランド競馬場、3歳上牝)

一方でGⅡに格下げされるGⅠ戦は具体的に、
(1)ラフィアン・インヴィテーショナル・ハンデ(サラトガ競馬場、3歳上牝)
(2)ホープフル・ステークス(サラトガ競馬場、2歳)
(3)ハリウッド・ターフ・カップ・ステークス(ハリウッド・パーク競馬場、3歳上)
(4)パット・オブライエン・ステークス(デル・マー競馬場、3歳上)

その他は来年の競馬レポートで折に触れて紹介する積りですが、最後に今年レポートしながら、来年はGから外れてしまう2レースを挙げておきましょう。
一つは今年の5月30日にローン・スター・パーク競馬場で行われたウイジャ・ボード・ディスタッフ・ステークス。今年はウェイステッド・ティアーズ Wasted Tears が勝ったレースです。
そしてもう一つが、今年8月20日にデラウエア・パーク競馬場で行われたエンジン・ステークス。こちらはイヴ・ジゼル Eve Giselle が制した一戦ですね。

ということで、来年の「アメリカ競馬」レポートは2012年基準のグレード・レースを紹介していくことになります。

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