ハスケルに向けて

昨日の日曜日、アメリカでもG戦が一鞍組まれていました。モンマス・パーク競馬場のペガサス・ステークス Pegasus S (GⅢ、3歳、8.5ハロン)。一時はGⅠにランクされたこともある3歳戦ですが、現在はGⅢにまで格を落としての一戦。それも已む無しと思えるように2頭が取り消しての5頭立て、寂しいメンバーになってしまいました。
ケンタッキー・ダービーに参戦した(14着ながら)アンクル・サイ Uncle Sigh も取り消したため、6対5の1番人気に支持されたのはルイジアナ・ダービー(GⅡ)で4着に繰り上がって以来の実戦となるアルバーノ Albano 。クラシックには参加できませんでしたが、気分を一新しての巻き返しを図ります。
逃げたのは、プリークネス5着で2番人気(7対5)のリング・ウィークエンド Ring Weekend 。しかし逃げ馬はクラシックの疲れが残っていたのか急速に交替し、3番手に付けていたアルバーノが一気にスパートして第3コーナーでは先頭。直線ではそのまま独走態勢に入り、2番手から同時に仕掛けた3番人気(7対2)エンクリプション Encryption に6馬身半差を付ける圧勝劇。更に6馬身4分の1差で4番人気(6対1)のリンクス Lynx が3着に入り、そのあとも6馬身以上の差が付く何とも緊張度に欠ける結果になってしまいました。
ラリー・ジョーンズ厩舎、カーヴィン・クラーク騎乗のアルバーノは、2歳の最終戦をフェア・グラウンズの一般ステークス(シュガー・ボウル・ステークス)勝利で締め括った馬。今期はル・コント・ステークス(GⅢ)2着、リズン・スター・ステークス(GⅡ)2着を経てルイジアナ・ダービーに挑戦。クラシックを断念してここに回って来てのG戦初勝利です。ペガサスは7月27日にモンマスで行われるハスケル・インヴィテーショナル(3歳のGⅠ)のトライアル、本番こそが同馬の試金石になるでしょう。半兄にピーター・パン(GⅡ)、マインシャフト・ハンデ(GⅢ)に勝ってルイジアナ・ダービー2着だったマーク・ヴァレスキ Mark Valeski がおり、ハスケルに勝てば兄を超えることになるでしょう。

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