ストラブ・シリーズ第2弾

昨日の土曜日、アメリカ競馬は引き続きフロリダとカリフォルニアが舞台です。注目はストラブ・シリーズ第2弾でしたが・・・。

先ずガルフストリーム・パーク競馬場のハルズ・ホープ・ステークス Hal’s Hope S (GⅢ、4歳上、8ハロン)。1985年のベルモント・ステークス勝馬クレーム・フレーシュ Creme Fraiche を記念して1990年にクレーム・フレーシュ・ハンディキャップとして創設。2003年に2002年の同レースに勝ったホールズ・ホープに因んで改名され、現在に至っているレース。2001年は施行されませんでした。
今年の勝馬はジャクソン・ベンド Jackson Bend 。8頭立て。前半は後方3番手の内々を追走、4コーナーでは先行4頭の外に持ち出し、直線鋭く伸びてサンガリー Sangaree の追い込みを1馬身抑えて優勝、1番人気(4対5)に応えました。去年のBCスプリント3着馬、幸先良いシーズン・スタートを、昨秋のフォアゴー・ステークス(GⅠ)に続くG戦2勝目で飾っています。プリークネス・ステークス3着と言う実績はあるものの、陣営は1マイルまでの距離が適していると見ており、今年は短距離から1マイルでの活躍が見込まれるでしょう。
調教師はニコラス・ジート、騎手はジョン・ヴェラスケス。

同じくガルフストリームのフォート・ローダーデール・ステークス Fort Lauderdale S (芝GⅢ、4歳上、8.5ハロン)。2009年に創設された新しいグレード戦。2回目の2010年にGⅢにランクされることになっていましたが天候の影響でダート・コースに変更され一旦はGから外され、その後委員会の会議を経て改めてGⅢに格付けされた経緯があります。
今年の勝馬はシルヴァー・メダリオン Silver Medallion 。12頭立て。外から3つ目の10番枠。スタートで安目を売り後方から。第3コーナー手前から外を衝いて一気に仕掛け、直線ではごちゃつく内を尻目に外から脚を伸ばしての差し切り勝ち。逃げたヤンミー・ウィズ・バター Yummy With Butter が頭差2着に粘りましたが、1番人気(9対5)のミューチュアル・トラスト Mutual Trust に騎乗したホセ・レズカノ騎手が1・2着両馬に進路妨害の申し立て。審議の結果2着馬のみ降着となり、シルヴァー・メダリオンの更に外から追い上げたホーリンジャー Hollinger が2着に繰り上がりました。ヤンミー・ウィズ・バターは、6位入線のミューチュアル・トラストの進路を妨害したとの廉で6着に降着、ミューチュアル・トラストが5着に繰り上がっています。
勝ったシルヴァー・メダリオンは、先月のトロピカル・ターフ・ハンデ(GⅢ)に続き芝コースのG戦に連勝、芝コースでの4勝目を記録しました。この日は7対2の2番人気、次走はガルフストリーム・ターフ・ハンデ(2月11日)で芝コースGⅠ制覇を目指します。
調教師はトッド・プレッチャー、騎手はハヴィエル・カステラノ。

そしてサンタ・アニタ競馬場のサン・フェルナンド・ステークス San Fernando S (GⅡ、4歳、8.5ハロン)。1952年創設。去年の12月27日にマリブー・ステークスのレポートで解説したストラブ・シリーズの第2弾に相当するGⅡ戦です。1973年のグレード制導入時はGⅡでしたが、1981年にGⅠに格上げ、その後1990年に再びGⅡに格下げされました。
今年の勝馬はタピザー Tapizar 。7頭立て。シリーズ第2弾ながら、マリブー・ステークス出走馬は勝馬も含めて1頭も参戦せず、全く別のレースになってしまいました。大外8番枠(1頭出走取り消し)からのスタートにも拘わらず果敢に先頭を奪ったタピザーが、そのまま他馬を寄せ付けずに逃げ切ってイーヴンの1番人気に応えました。後方からバラドリー Balladry が追い上げましたが3馬身半差までがやっと。勝馬はBCダート・マイル5着以来の競馬、第3弾のストラブ・ステークスだけでなくサンタ・アニタ・ハンデでも主役を務める存在になるでしょう。
調教師はスティーヴン・アスムッセン、騎手はコーリー・ナカタニ。

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください