プレミオ・ロコ、貫録勝ち

日曜から月曜にかけて京都に行っている間、書くべき日記が溜まってしまいました。何から始めようか迷うところですが、やはり土曜日の競馬日記から順に消化して行きましょう。

3月24日の土曜日、英国では芝コースの平場シーズン開幕に先立って今年最初のパターン・レースが行われました。リングフィールド競馬場のポリトラック・コース、standard 馬場で行われたウインター・ダービー Winter Derby (GⅢ、4歳上、1マイル2ハロン)です。
一月前に同じ条件で行われたウインター・ダービー・トライアルで現役復帰した日本馬キングストレイル King’s Trail が4着に入り、同レースへの参戦予定が我が国でも報じられていましたが、結局は出走してきませんでした。
(キングストレイルは2002年生まれのサンデーサイレンス Sunday Silence 産駒。藤沢和雄厩舎に所属してセントライト記念や京成杯オータム・ハンデに勝って現役を退いていましたが、ヨーロッパにサンデーサイレンス系を導入したいという現地からの要望に応えて復帰、アイルランドの児玉敬厩舎に所属。再引退の後には現地で種牡馬として供用される予定になっています)

1頭が取り消して13頭立て。4対1の並んだ1番人気には、そのトライアルに勝ったジュヌーブ Junoob とハノン厩舎のカイ・シェン Cai Shen が選ばれています。GⅡ馬プレミオ・ロコ Premio Loco もシーズン初戦として出走してきましたが、ペナルティーを含めた9ストーン5ポンドの最高負担重量と休み明けが不安視されてか5対1の3番人気に留まっていました。
しかしレースは実力馬プレミオ・ロコの貫録勝ち。逃げたアワ・ジョー・マック Our Joe Mac の直後に付け、終始内ラチ沿いに待機していましたが、直線入口で巧みにコーナーを使って外に出し、瞬発力の違いを見せ付けて抜け出しました。1人気カイ・シェンを余裕で半馬身抑えてのシーズン初戦勝ちです。頭差3着にはサーカムヴェント Circumvent 。上位3頭はいずれも冬場の休み明けの馬たちでした。一方の人気ジュヌーブは10着と奮わず。

クリス・ウォール厩舎、ジョージ・ベイカーが騎乗したプレミオ・ロコは今年8歳を迎えた栗毛のせん馬。3年前のウインター・ダービーはハナ差の2着に惜敗していました。その後はドイツとイギリスでパターン・レースに5勝、去年9月にはドンカスターのパーク・ステークス(GⅡ)も制しています。今回はそのペナルティーによって他馬より重い負担重量を課せられていましたが、年齢を感じさせない走りに陣営も満足気でした。
一方、2着カイ・シェンは大外13番枠スタート、終始外を回る展開が響いたかも。こちらは未だ4歳ですから、勝馬に倣って今後もパターン・レースで活躍することが期待できそうですね。

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