イギリスの平場シーズン開幕

3月最終日、世界の競馬は様々なシーンが見られましたが、先ずは競馬発祥の地英国から。待ちに待った平場シーズンの開幕です。
イギリスの平場競走は毎年恒例、北のドンカスター競馬場でオープンします。メインはリンカーン・ハンデキャップ Lincoln H 。本来はリンカーン競馬場の開幕レースでしたが、同競馬場の閉鎖に伴ってドンカスターに移管されたもの。
しかしながら初日はパターン・レースは行われませんので、当日記では簡単な紹介に留めます。

この日は8レース、メインのリンカーンは第3レースに組まれています。1マイルの直線コース、例年多頭数で知られていますが、今年は22頭立てと比較的少ない頭数で争われました。
実はこの日、ご存知のようにアラブ首長国連邦のメイダン競馬場でワールド・カップ・フェスティヴァルが行われ、トップ・ジョッキーの多くがそちらに参戦していました。ムーア、ファロン、デットーリ、ムルタ、クィーリー、スペンサー、女流騎手のヘイリー・ターナー。
これにペリエ、スミオン、ルメール、モッセ、ジャルネ、バルザロナのフランス勢、アイルランドのオダナヒュー、J・オブライエン、加えてヨーロッパを舞台に活躍するデ・スーザ、アジテビと、どうしてもファンの眼はアラブに奪われ勝ちでしたね。

そのリンカーン、1番人気には去年の開催初日にスプリング・マイルを制したイートン・フォーエヴァー Eaton Forever が挙げられていましたが、好位追走も伸び脚を欠いて5着。優勝は25対1の伏兵ブレア・ヒル Brae Hill でした。
リチャード・ファヘイ師の管理馬、トニー・ハミルトン騎乗で、去年のリンカーン2着馬、遂に頂点に立ちました。去年はジェイミー・スペンサーが騎乗していましたが、彼は今年はメイダン競馬場。確かハミルトンは同馬に初騎乗だったと思います。
2着は短頭差でマル・オブ・キラー Mull Of Killough 、1馬身差3着にファリー Fury という結果でした。

ところで英国最初のパターン・レースは4月18日のニューマーケットまで待たなければなりません。そして5月の第1週には早くもクラシック第一弾が行われます。
最初は静かに始まる英国競馬ですが、あっという間に最初のクライマックスを迎えます。これがイギリスの競馬。

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください