レパーズタウンのギニー・トライアル

先週開幕したアイルランドの平場シーズン、昨日はレパーズタウン競馬場でギニーのトライアルが行われました。レパーズタウン1000ギニー・トライアル・ステークス Leopardstown 1000 Guineas Trial S (GⅢ、3歳牝、7ハロン)。

シーズンが始まったばかりで馬場は soft to heavy 、9頭が出走してきました。全馬が今期初戦を迎える中、9対10の1番人気に支持されたのは、ウェルド厩舎でアガ・カーン所有のバランシーヤ Balansiya 。11月に同じレパーズタウンの7ハロン戦でデビュー勝ち、soft の馬場で2着以下に7馬身差を付けた内容が高く評価されていました。
2番人気(5対1)で既に2勝しているアヴェニュー・ガブリエル Avenue Gabriel が逃げ、バランシーヤは4番手から抜け出す作戦。勝負所、予定通り本命馬が抜けましたが、残り1ハロンで後方から鋭く追い上げたのが3番人気(7対1)のブレスレット Bracelet 。バランシーヤに1馬身差を付ける快勝です。半馬身差で逃げたアヴェニュー・ガブリエルが3着。

ブレスレットはエイダン・オブライエン調教師、ジョセフ・オブライエン騎手の親子コンビで、父はこのレース9勝目、息子も2勝目とシーズン最初から順調なスタートを切りました。2歳時は2戦目で初勝利を記録した馬で、これで3戦2勝。順調なら英1000ギニーに向かう由。
同馬の距離適性について問われたエイダンは、1マイル半も問題ないとの見解。しかしジョセフはそのスピード故に距離に付いては不安もあるという意見のようです。1000ギニーを目指すのはそれ故とか。父モンジュー Montjeu 、2代母が凱旋門賞を制した名牝アーバン・シー  Urban Sea (シー・ザ・スターズ Sea the Stars とガリレオ Galileo の母でもある)であることから、血統的にはオークス向きとも言えるでしょう。
1000ギニーのオッズは16対1に、オークスのオッズは9対1にと急上昇しています。

さて昨日はこれに先立ち、牡馬版のトライアルとしてレパーズタウン2000ギニー・トライアル・ステークス Leopardstown 2000 Guineas Trial S (L、3歳、1マイル)も行われましたが、こちらは賞金もやや低くリステッド戦。それでもトライアルには違いありませんので簡単に触れておきましょう。

こちらは10頭立て。オブライエン父子の無敗馬(2戦2勝)インディアン・マハラジャ Indian Maharaja が11対8の1番人気に支持されましたが、中団7番手のまま伸びず8着と凡走。3番人気(7対1)のゴー・フォー・ゴール Go For Goal が名前の通り逃げ切ってしまいました。
デルモット・ウェルド厩舎、パット・スマーレン騎乗のゴー・フォー・ゴールは、出走馬中唯1頭既にシーズン初戦を経験していた馬で、先週カラーで行われたマドリッド・ハンデ2着からの連闘でした。経験がモノを言ったと言えそう。コークで未勝利を脱しこれが2勝目ですが、せん馬であるためクラシックの出走権はありません。

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください