パークス・レーシングの新しいG戦
昨日のアメリカ、独立記念日を前にしてG戦が一鞍行われました。ペンシルヴァニア州、フィラデルフィアのパークス・レーシング競馬場で行われたドクター・ジェームス・ペニー・メモリアル・ハンデキャップ Dr. James Penny Memorial H (芝GⅢ、3歳上牝、8.5ハロン)。以前にも紹介したはずですが、かつてはフィラデルフィア・パークと呼ばれていた競馬場。今シーズン、パークス・レーシング競馬場ではこれまでリステッド戦だったレースから3鞍がG戦に格上げになります。その一つがこのレース。
(因みに、3歳馬によるスマーティー・ジョーンズ・ステークス、古馬によるグリーンウッド・カップ・ステークスが格上げの対象。他に3歳牝馬のコーティリオン・ステークスもGⅡからGⅠに格上げとなります)
芝コースは firm 、1頭が取り消して8頭立てで行われましたが、出走馬の中にG戦勝馬はいません。どれが勝ってもG戦初勝利となります。人気は割れ、5月26日に行われた一般ステークスのマウント・ヴァーノン・ステークスの1・2着馬に期待が集まっていました。即ち、2着だったヘッソナイト Hessonite が5対2の1番人気、勝馬のギッチー・グーミー Gitchie Goomie は3対1で並んだ2番人気。
レースはセーフ・クロッシング Safe Crossing が逃げ、人気両頭は後方6・7番手の待機策。直線、終始内ラチ沿いに進んだギッチー・グーミーが先行2頭の外に持ち出して抜け、更に外から追い込むヘッソナイトに半馬身差を付けて優勝。1・2着はマウント・ヴァーノンと同じ、着差も全く同じでした。3着は更に半馬身差でヨーロッパから転戦し、これがアメリカでのG戦初登場のジュリーズ・ラヴ Julie’s Love 。ジュリーズ・ラヴは去年までドイツで調教され、去年のオペラ賞(GⅠ)にも出走、アメリカに移籍してからはアローワンス戦を2連勝していました。
勝ったギッチー・グーミーはリック・ヴァイオレット厩舎、アラン・ガルシア騎乗。去年のこのレース(リステッド戦)では2着、5月5日のボーゲイ・ステークス(GⅡ)でもウインター・メモリーズ Winter Memories の2着していた馬です。
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