マンノウォーとアメリカン・オークス

土曜日のアメリカはG戦オンパレード、6つの競馬場で12レースは多過ぎるでしょ。最早速報としての価値を失った競馬ブログ、書き易いものから順番に取り上げていきます。
それにしても蒸し暑い!!! こういう気候を溽暑というのだそうで、熱中症に注意しつつパソコンに向かいます。

最初はどれにしましょうか? まぁ、GⅠに敬意を表してベルモント・パーク競馬場のマンノ・ウォー・ステークス Man o’War S (芝GⅠ、3歳上、11ハロン)でしょうか、ね。
馬場はヨーロッパでは羨ましい firm 。芝のGⅠ長距離戦とあって、エイダン・オブライエン師が愛ダービー馬トレジャー・ビーチ Treasure Beach を送り込んできました。去年チーム・オブライエンはやはり愛ダービー馬ケープ・ブランコ Cape Blanco を渡米させ、マンノ・ウォー、アーリントン・ミリオン、ジョー・ヒルシュ・ターフ・クラシックのハットトリックを完成させていますから、当然ながら4対5の1番人気。ジェイミー・スペンサーに騎乗を委ねます。1頭取り消しの7頭立て。
レースは伏兵(17対1)センター・ドライヴァー Center Driver の逃げ、トレジャー・ビーチは最後方で余裕の構え。しかし先を行く4頭が一斉に仕掛け、2番人気(5対2)のポイント・オブ・エントリー Point of Entry が抜け出すと、後は後続を寄せ付けず、逃げたセンター・ドライヴァーに3馬身半差を付ける快勝。1馬身差3着にはブービー人気(30対1)のタホー・レーク Tahoe Lake が入りました。肝心のトレジャー・ビーチは大外から追い込むも5着と不発。どうも馬が燃えなかったようです。
クロード・マゴーヒー厩舎、ホセ・レズカノ騎乗のポイント・オブ・エントリーは、キーンランドのエルクホーン・ステークス(芝GⅡ)を含めて3連勝。GⅠは初制覇となります。3着のブラジル産馬タホー・レークもエルクホーンで2着した馬、両馬のライヴァル関係が続きそうです。勝馬の次走はサラトガのソード・ダンサー・ステークス(芝GⅠ)になる予定。

次はパークス・レーシング競馬場に飛びましょうか。BCマラソン(GⅡ)に優先出走権が与えられるグリーンウッド・カップ Greenwood Cup (GⅢ、3歳上、12ハロン、BC)。今年からGⅢに格上げされることで、注目度もアップした一戦。実際、去年のこのレースで2着に繰り上がったアフリート・アゲン Afleet Again が去年のBCマラソンを制しています。
前走ブルックリン・ハンデ(GⅡ)を10馬身で圧勝したリディームド Redeemed が登録、同レースに出走していたバードラン Birdrun とエルダーファー Eldaafer が出走を取り消したこともあって、1対10の断然1番人気に支持されていました。最終的には fast の馬場に6頭立て。
人気も実力も、そして枠順も1番を引いたリディームド、スタートも1番で直ぐに主導権を握ります。直線を2度走る長丁場、最初のゴール前は3馬身差で飛ばしましたが、2番手追走の4番人気(9対1)ノット・アブロード Not Abroad が執拗に馬体を寄せて本命馬を楽には逃がしません。しかし最後は半馬身差ながらリディームドの貫録勝ち。着差以上の余裕が感じられました。3着は4馬身差で2番人気(7対1)のヒーロー・ラヴァー Hello Lover 。
リチャード・ダトロウ厩舎、ラモン・ロドリゲス騎乗のリディームドがマークした2分28秒10は、このコースのトラック・レコード。余り使われない距離だけに、出走馬のレヴェルが上がった今回は当然の記録だったのかも知れません。

次はモンマス・パーク競馬場のジャージー・ショア・ステークス Jersey Shore S (GⅢ、3歳、6ハロン)を取り上げましょう。ここも一鞍だけのG戦です。馬場は fast 、6頭が出走してきましたが、どれが勝ってもG戦初勝利というメンバーです。イーヴンの1番人気に推されたのは、サンランド・ダービー(GⅢ)で2着したイズント・ヒー・クレヴァー Isn’t He Clever 。G戦での実績から期待されたのでしょうが、アーカンソー・ダービー(GⅠ)は8着、前走ウッディー・スティーヴンズ・ステークス(GⅡ)でも7着と死角は隠せません。一般ステークスも含めて出走馬中唯一のステークス勝馬でもあります。
そのイズント・ヒー・クレヴァー、道中の不利もあって4着敗退。優勝は4番人気(5対1)のウェル・スペルド Well Spelled でした。好スタートから一旦は最後方まで下げ、4コーナーも最後方のまま大外を衝いて一気に加速、3番人気(3対1)のケープ・コッド・キャナル Cape Cod Canal に1馬身半差を付け、G戦デビューでの初制覇です。半馬身差3着はスカラマグナ Scaramagna 。
ウェル・スペルドは、ベンジャミン・パーキンス・ジュニアが調教、パブロ・フラゴーソ騎乗。パーキンス師は同レース、第1回のシュアリー・シックス Surely Six に続く2度目の制覇となります。

続いてはデラウエア・パーク競馬場に飛びましょう。ここはG戦2鞍。最初はロバート・G.ディック・メモリアル・ステークス Robert D. Dick Memorial S (芝GⅢ、3歳上牝、11ハロン)。芝コースは firm 、8頭が出走。芝の長距離戦とあって、英国産、アイルランド産、ブラジル産馬が揃い、メンバーは国際的でした。1番人気(9対5)は7歳のブラジル産馬バブリー・ジェーン Bubbly Jane 、去年のこのレース3着の実績が買われていました。
レースは3番人気(4対1)のスターフォーマー Starformer が逃げ、エドガー・プラード騎手の好ペースで見事に逃げ切ってしまいました。本命バブリー・ジェーンも後方から追い上げましたが、3馬身差の2着。頭差で2番人気(7対2)のアイルランド産馬シカーラ Sikara が3着。
ウイリアム・モット厩舎のスターフォーマーはケンタッキー産馬ながら、オーナーはハーリッド・アブダッラーのジャドモント・ファーム。3歳時はフランスでヴァントー賞(GⅢ)3着の実績もあり、昨夏にサラトガに移ってきた4歳馬。彼女もまたヨーロッパの雰囲気を持った馬ではあります。

続いては当競馬場の名物レース、デラウエア・オークス Delaware Oaks (GⅡ、3歳牝、8.5ハロン)。メインコースは fast の馬場に、2頭が取り消して5頭立ての小頭数で争われました。2対5の断然1番人気に支持されたのは、ケンタッキー・オークス3着のグレース・ホール Grace Hall 。これまで7戦して3着以下には落ちたことの無い戦績はメンバー中随一のものでしょう。
レースも圧巻、ハヴィエル・カステラノ騎手に伴われ、慌てず4番手から4頭分の外を回って瞬発力を繰り出し、2着最後方から大外を回ったヴィア・ヴィラッジオ Via Villaggio に3馬身4分の3差を付ける貫録の勝利です。3着は2馬身4分の1差でエイミーズ・ディーニ Amie’s Dini 。
グレース・ホールを管理するアンソニー・ダトロウ師にとってデラウエア・オークスは初制覇。師は10歳の時からこのレースを観戦しており、憧れの一戦だったとのこと。今回も3頭を登録し、最終的には1頭を取り消しましたが、万全の態勢で臨んでいたと言えるでしょう。
2歳時にはサラトガでスピナウェイ・ステークス(GⅠ)を制し、BCジュヴェナイル・フィリーズが2着。3歳の今期もガルフストリーム・オークス(GⅡ)に勝ってケンタッキーが3着。次走はサラトガのアラバマ・ステークス(GⅠ)でチャンピオンの座を目指します。

さて残るは2場、芝コースのG戦4鞍が続くアーリントン・パーク競馬場に足を運びましょう。アーリントンの最も重要なレースは、8月18日に行われるアーリントン・ミリオン(芝GⅠ)。この日は芝のG戦が目白押しで、昨日のカードはそれらのトライアルとなるレースなのですね。本番へ向けての前哨戦という目で観戦すると、夫々に興味が沸いてくるでしょう。
最初のG戦は第6レースの第56回モデスティー・ハンデキャップ Modesty H (芝GⅢ、3歳上牝、9.5ハロン)。これはミリオン当日のビヴァリー・ディー・ステークス(芝GⅠ)のトライアルに相当する牝馬の一戦です。この日の芝は good 、稍重と表現できる馬場状態でした。1頭取り消しがあり、7頭立て。キーンランドのビウィッチ・ステークス(芝GⅢ)を制したアッパーライン Upperline が2対1の1番人気。ポリトラックのアーリントン・マトロン・ステークス(GⅢ)にも勝ったことのある、馬場には順応力のある5歳馬です。
しかし優勝は4番人気(4対1)のロマカカ Romacaca 、逃げるシーズ・オール・イン She’s All In の2番手に付け、これを向正面で競り潰して先頭。直線、並び掛けるスノー・トップ・マウンテン Snow Top Mountain との叩き合いを首差制しての優勝です。本命アッパーラインも先頭2頭を追ったものの、1馬身4分の1差及ばず3着。
ダニー・ミラー厩舎のロマカカは、2010年のビヴァリー・ディーで3着した6歳馬。昨夏はモンマス・パークでマッチメーカー・ステークス(芝GⅢ)に勝っており、前走同じモンマスのヴァイオレット・ステークス(芝GⅢ)は4着でした。騎乗したフランシスコ・トーレス騎手は、これがこの日3勝目と絶好調です。

続いて第8レースのアメリカン・ダービー American Derby (芝GⅢ、3歳、11ハロン)。去年まではGⅡでしたが、今年からGⅢに格下げされた一戦。こちらはミリオン当日のセクレタリアト・ステークス(芝GⅠ)のトライアルです。単にトライアルというだけでなく、1着から3着までの馬には自動的にセクレタリアトへの出走権が付与される一戦。出れば人気になる馬2頭が取り消して8頭立て、やや混戦の様相を呈していました。そんな中、8対5の1番人気に支持されたダディー・ノーズ・ベスト Daddy Nose Best は、ケンタッキー・ダービー、プリークネス・ステークスとクラシックに駒を進めてきた馬。
レースは5対1のオール・ストーミー All Stormy がスローに落として逃げる展開。最後の瞬発力勝負の争いとなり、3番手の内ラチ沿いにシャウン・ブリッジモーハン騎手がガッチリと手綱を控えた2番人気(4対1)のコゼッティ Cozetti が逃げ馬と内ラチとの間をこじ開けるように抜け、首差の接戦を制しました。最後は4頭が並ぶ混戦で、2着は逃げたオール・ストーミー、頭差3着にスカイリング Skyring 、更に半馬身で本命ダディー・ノーズ・ベストの順。ヨーロッパのレースを思わせるような内容でした。1着から3着までの馬は、当然ながらセクレタリアトを目指すでしょう。
デール・ロマンス厩舎のコゼッティ、これが未だ2勝目にしてステークス初勝利。しかしプリークネスに挑戦して7着に健闘、本命に推されていたダディー・ノーズ・ベスト(9着)には先着していた実績の持ち主でもあります。前走はインディアナの芝コースで行われた一般ステークス(オリヴァー・ステークス)で2着していました。

アーリントンの芝G戦第3弾は、第9レースの第77回アーリントン・ハンデキャップ Arlington H (芝GⅢ、3歳上、10ハロン)。これこそが本番ミリオンのトライアルとなる一戦で、他と同様1着から3着まではミリオンへの出走権が自動的に与えられます。2頭が取り消して9頭立て。5月にベルモントでフォート・マーシー・ステークス(芝GⅢ)に勝ち、前走マンハッタン・ハンデ(芝GⅠ)3着のボイステラス Boisterous が9対5の1番人気。芝では14戦して7勝という芝巧者です。
しかしレースは番狂わせと言っても良いでしょう。ハナを切った4対1のラーヒーストラーダ Rahystrada がまんまの逃げ切り勝ち。後方から進んだボイステラスも直線で懸命に追い上げたものの、首差届かず2着惜敗。2馬身半差3着も3頭の大接戦で、ハナ差ながらミスター・マルティ・グラ Mister Marti Gras がヴァーティフォーマー Vertiformer を抑えて3着の順。
バイロン・ヒューズ厩舎、ジョエル・ロザリオ騎乗のラーヒーストラーダは、実は2010年のこのレースの勝馬。去年は5着、今期もこれが3戦目で初勝利という8歳せん馬。人気サイドとしては同馬の逃げ足を軽く見ていたフシもありましょう。尤もあくまで本番は来月の18日、余裕を残してのトライアルという見方も出来ましょう。

そしてこの日最後のG戦は、第10レースのスターズ・アンド・ストライプス・ステークス Stars and Stripes S (芝GⅢ、3歳上、12ハロン)。アメリカの標準ではマラソンとも言える長距離戦です。実はアーリントンでは、今年のミリオン・デイからアメリカン・セント・レジャーという新しいレースを創設。今年はG戦には格付けされませんが、このレースはそのトライアルに指定されているのですね。1着から3着馬に出走権が付与されるのは、他のトライアルと同じです。1頭が取り消して10頭。カナダで芝のGⅢ(シングスピール・ステークス)に勝ち、10歳にしてなお成長を続けるドイツ馬マスケティアー Musketier が2対1の1番人気。
しかしこのレースも、一つ前のアーリントン・ハンデと良く似た展開になってしまいました。即ちノーマークで逃げたアイオワ・ビッグタイム Iowa Bigtime の逃げ切り勝ち。本命マスケティアーが慌てて追い込みましたが、こちらは1馬身半及ばず2着。首差で3着にはサントレイサー Suntracer が入りました。アーリントン・ハンデ以上にショックだったのは、勝馬のオッズが41対1というトンデモナイ大穴だったから。3着も伏兵(16対1)で、何と勝馬と同じクリス・ブロック厩舎の1・3着だったのも更なる驚きでした。なお、去年の勝馬フリー・ファイター Free Fighter は8着に終わっています。
ジェフリー・サンチェスが騎乗したアイオワ・ビッグタイムは、今年6戦目での初勝利、G戦も初制覇となります。前走は一般ステークスで5着、勝星は去年10月以来、1マイル半の距離は初挑戦というのも人気が無かった要因でしょう。これから注目の5歳牡馬。

やれやれ、やっと最後のハリウッド・パーク競馬場に辿り着きました。福永ジョッキーが乗ったオークスが気になる所でしょうが、結果だけは速報で Twit しました。ここではレース順のレポートになります。
最初はハリウッドの2歳馬戦の総決算となるハリウッド・ジュヴェナイル・チャンピオンシップ・ステークス Hollywood Juvenile Championship S (GⅢ、2歳、6ハロン)。fast のオールウェザー・コースに7頭が出走してきました。デビュー(新馬戦と一般ステークス)から2戦2勝、二つのレースで2着に付けた着差が合計で12馬身4分の1というアマリッシュ Amarish が2対5の断然1番人気に支持されていました。
そのアマリッシュ、スタートからハナを切りましたが、ストロング・ウインド Strong Wind に競り掛けられたのが堪えたか、直線はバッタリ、6着ブービーに大敗してしまいます。優勝は5番手から追い込んだ2番人気(3対1)のシャーラー・マジック Scherer Magic 。2馬身半差2着にも同厩のカーソンズ・クラウン Carson’s Crown が入り、ジョン・サドラー厩舎のワン・ツー・フィニッシュです。1馬身4分の3差3着はジャスト・コール・ミー・アル Just Call Me Al 。
ジョセフ・タラモ騎乗のシャーラー・マジックは、前走クレーミング戦に勝ったのをサドラー師がゲットした馬。2戦2勝で、最終的にはBCジュヴェナイルを目指す由。夏を迎えて2歳戦も愈々本格化してきましたね。

そして日本でも注目のアメリカン・オークス American Oaks (芝GⅠ、3歳牝、10ハロン)です。武者修行に出た福永祐一ジョッキーが今遠征で初めてGⅠに騎乗するのが、ブービー人気(17対1)と雖もトーマス・プロクター厩舎のレフト・ア・メッセージ Left a Message 、6番枠からの逆転に賭けます。1頭取り消しの8頭立て、芝コースは firm の馬場状態。6月9日に行われたハネムーン・ハンデ(芝GⅡ)の1~3着馬が中心のレースでしょう。これに勝ったマイ・ジー・ジー My Gi Gi は6対1の4番人気ながら、2着のレディー・オブ・シャムロック Lady of Shamrock が3対2の1番人気。3着のストーミー・ルーシー Stormy Lucy は27対1の最低人気です。これで福永騎手の立ち位置が理解できるでしょうか。
レースはアイルランド産のナイヤーラ Nayarra が逃げるイージー・ペース。これを英国産馬ミス・カトー Miss Cato が追走し、コロニアル・フラッグ Colonial Flag とベスト・プレゼント・エヴァー Best Present Ever を含む4頭が雁行しながら直線に入る展開。福永のレフト・ア・メッセージはやや離れた最後方を追走し、直線では大外から追い上げ態勢に。しかし強かったのは本命レディー・オブ・シャムロック、巧かったのは同馬に騎乗のマイク・スミス。後方2番手の内ラチ沿いに追走し、直線では最内、ラチ沿いギリギリに鋭く抜けると、これも最内を衝いたマイ・ジー・ジーの追い込みを1馬身4分の1差抑えての鮮やかな差し切り勝ちです。更に1馬身半差3着にはベスト・プレゼント・エヴァーが流れ込み、レフト・ア・メッセージは6着と力及ばず。ジョッキーの腕には一枚も二枚も上のものを感じさせたオークスでしたね、残念ながら。
プロヴィデンシャル・ステークス(芝GⅢ)を含め今年3つ目のステークスを制したレディー・オブ・シャムロックが目指すのは、最強芝3歳牝馬のタイトル。次走はデル・マー・オークスでのGⅠ連覇に挑戦します。管理するジョン・サドラー師、この日ハリウッド・ジュヴェナイルのシャーラ―・マジックに続くG戦ダブル達成です。

遂に最後、エイ・グリーム・ハンデキャップ A Gleam H (GⅡ、3歳上牝、7ハロン)に漕ぎ着けました。勝馬にはBCフィリー&メア・スプリントに優先出走権が与えられる、是非とも勝っておきたいスプリント戦。1頭取り消しがあり、7頭で争われました。2対1の1番人気には、目下8連敗中とは言いながらもGⅠ2勝馬スイッチ Switch 。2010年のラ・ブレア・ステークス、2011年のサンタ・モニカ・ステークスを制したスピードの復活に期待が掛かります。
そしてその期待は裏切られませんでした。一つ前のアメリカン・オークス同様、4頭が轡を並べて直線に流れ込む中、6番手待機から馬5~6頭分の外を回ったスイッチの末脚が爆発し、シュガーインザモーニング Sugarinthemorning に1馬身4分の3差を付ける快勝です。2馬身4分の1差で3着にグラモリスタ Glamorista 。
これでBCへの優先出走権を得たスイッチは、その後の登録料が節約できます。ここ2年連続でBC2着の同馬には、三度目の正直が掛かることになりますね。今年は管理するジョン・サドラー師の本拠地でもあるサンタ・アニタ開催。力が入ることでしょう。サドラー師は、この日のG戦を総攫いするハットトリック。このレースではギャレット・ゴメスが騎乗し、三つのG戦を夫々ペッの騎手で制覇するという珍しい結果でもあります。

何とか土曜日のアメリカ競馬を総括してきました。もう競馬を見るのはウンザリ状態ですが、明日もハリウッドではサンセット・ハンデが行われます。ここには福永ジョッキーがクウェイントリー Quaintly で挑戦しますから、見るのをサボる訳にもいかんでしょう。5頭立てですから、勝つ確率は20パーセント、そんな甘くないか・・・。

以上、ヘトヘトで原稿を読み返す気力も残っていません。誤字脱字があっても気にしないで下さいな。

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