北欧の夜

引き続きプロムスのネット中継、そろそろ折り返し点に近づいてきました。8月9日はフィンランド出身の指揮者による北欧音楽の夕べです。
といってもプロムス、東京のプログラムでは敬遠される作品も取り上げられるのが嬉しいところでしょうか。

≪Prom 35≫
シベリウス/交響曲第6番
ディーリアス/シナラ
グリーグ/ピアノ協奏曲
     ~休憩~
ペール・ネアゴー/交響曲第7番(英国初演)
シベリウス/交響曲第3番
 管弦楽/BBCフィルハーモニック
 指揮/ジョン・ストルゴート
 バリトン/ロデリック・ウイリアムズ
 ピアノ/スティーヴン・オズボーン

BBCフィルの首席客演指揮者ストルゴートは、プロムス初登場。一晩で交響曲が3曲という中々にへヴィーなプログラムで勝負してきました。お国物シベリウスは最も演奏機会の少ない2曲を並べたのが異色。

2曲目のディーリアスは英国の詩人アーネスト・ドーソンの詩に付けたバリトン・ソロと管弦楽による作品で、4節から成る10分ほどのもの。冒頭と最後に如何にもディーリアスという美しいヴァイオリン・ソロが登場しますが、ソロは同オケのリーダー、ユーリ・トルチンスキー。
今年生誕150年を迎えるディーリアスの比較的珍しい作品で、日本で聴かれる可能性は極めて低いと思われます。貴重な放送。

続くグリーグは日本でもいやというほど演奏される名作。ソロのオズボーンは英国ではとても人気があるようで、喝采に応えてシューマンの献身をリストがピアノ用にアレンジしたものをアンコールしていました。

後半の最初は、1932年7月13日にコペンハーゲン近郊で生まれたデンマークの作曲家ネアゴーの近作交響曲。詳しいことは判りませんが、この人の交響曲は8曲あるようで、第7は今回が英国初演の由。
3楽章構成で、14個のトムトムが使われるのが特徴とか。ネアゴーはシベリウスの信奉者だそうですが、シベリウスとはかなり趣が異なります。通して聴きましたが、どこが終わりか良く判らない曲でした。

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