ソールズベリとレパーズタウン

昨日はイギリスとアイルランドで一鞍づつパターン・レースが行われています。

先ず英国はソールズベリ競馬場のソヴリン・ステークス Sovereign S (GⅢ、3歳上、1マイル)。馬場は good to soft 、所により soft 。重馬場を嫌って2頭が取り消し、7頭立て。
パターン・レースは初挑戦ながら、サンダウンのハンデ戦を含めて2連勝中のトレード・コミッショナー Trade Commissioner が15対8の1番人気。ジョン・ゴスデン/ウイリアム・ビュイックのコンビ、ナサニエル Nathaniel やグレート・ヘヴンズ Great Heavens と同じ勝負服であることも人気を集めた要因でしょう。

レースはハイランド・ナイト Highland Knight とメーディ Mehdi が逃げ、ビュイック騎手のトレード・コミッショナーは最後方から進む展開。
メーディが後退、ハイランド・ナイトがスタンドに近い側のラチ沿いに先頭で粘りますが、外からヘイリー・ターナー騎乗の3番人気(3対1)ソヴリン・デット Sovereign Debt が迫り、更に外からは5番手を進んでいた2番人気(11対4)のタリアス Tullius も急襲。最後は3頭の叩き合いになり、結局はタリアスがソヴリン・デットに半馬身差で優勝、逃げたハイランド・ナイトが首差3着。トレード・コミッショナーも大外に出して追い上げに入ったものの末脚は一瞬、最後はビュイックも追うのを諦めて7着どん尻に終わりました。

勝ったタリアスはアンドリュー・ボールディング厩舎、ジミー・フォーチュン騎乗。ボールディング師は3着のハイランド・ナイトも管理していますから、1・3着フィニッシュということになります。
それだけではなく、ボールディングとフォーチュンのコンビは去年のサイド・グランス Side Glance でもソヴリン・ステークスに勝っていますから2年連続制覇。師は2003年のパッシング・グランス Passing Glance でも勝っており、同レース3度目の勝利となりました。因みにサイド・グランスはパッシング・グランス産駒でもあります。
ソヴリン・ステークスは2000年創設ですから、今回が13回目。2連覇を達成した調教師はリチャード・ハノン、サイード・ビン・スロールに続いてボールディング師が3人目ですから、歴史早々にして珍しい記録を刻んだことになりますね。

タリアスは去年までウインクワース厩舎に所属し、今年初めにボールディング師の下に転じてきた4歳馬。師の下でハンデ戦とリステッド戦で3連勝し、前走アスコットのサマー・マイル(GⅢ、キングジョージ当日)で3着。2度目の挑戦でG戦に初勝利し、更に上のランクに成長する可能性も見えてきたようです。

次はアイルランド、レパーズタウン競馬場のデスモンド・ステークス Desmond S (GⅢ、3歳上、1マイル)。こちらも馬場は good to soft と渋っていました。やはり3頭が取り消しての8頭立て。
9対4の1番人気は、前走 heavy の馬場でミンストレル・ステークス(GⅢ、これもキングジョージと同じ日)を制した重巧者のタカー Takar 。アガ・カーンの持ち馬で3連勝がかります。

4番人気(5対1)でオブライエン父子のレキジション Requisition が逃げ、5番人気(14対1)のバリーバッカ・レディー Ballybacka Lady が2番手追走。タカーは後方6番手に待機する展開。先行2頭の逃げ脚が衰えない中、5番手に付けていた2番人気(5対2)のダントル Duntle が最後で漸く前を捉え、粘るバリーバッカ・レディーに4分の3馬身差で優勝。1馬身半でリキジションも粘り、本命タカーは末脚不発、どん尻8着惨敗に終わりました。重は得意のはずでしたが、どうやら他馬との接触で馬がヤル気を失くしてしまったのが敗因だそうです。

ダントルはニアルコス・ファミリーの所有馬で、管理するデヴィッド・ワッチマン、騎乗したウェイン・ローダン共にデスモンド・ステークスは初勝利。本来ならもっと良い馬場に適した馬ですが、この日は残り2ハロンが比較的乾いていて好結果に繋がった由。
2歳時は1戦して6着でしたが、3歳初戦(4月18日)にダンダルク競馬場で牝馬限定の未勝利戦(1マイル)を2着に18馬身差を付けて圧勝してから評判になっていた馬。前走はロイヤル・アスコットでサンドリンガム・ハンデ(8ハロン、リステッド)に勝っており、これがG戦初勝利で5戦3勝。未だ未だ伸びシロがありそうです。

ワッチマン/ローダンのコンビは、一つ前の新馬戦をガリレオズ・ロック Galileo’s Rock でも勝っており、ダブル達成。この新馬戦、あのシー・ザ・スターズ Sea The Stars も勝っている縁起の良いレースで、それを7馬身差で圧勝したのですから、陣営にとっては明るい将来を予見させる一日でもありました。

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