時代を超えたプログラム
プロムス後半戦最初は、バロックから現代までの幅広い時代を俯瞰するプログラムです。今年がアニヴァーサリーに当たる二人の作曲家が最初と最後に置かれるという選曲。
8月15日 ≪Prom 39≫
ラモー/組曲「華やかなインド人」
バーナード・ランズ Bernard Rands/ピアノ協奏曲(イギリス初演)
~休憩~
モーツァルト/交響曲第1番
R.シュトラウス/交響詩「英雄の生涯」
BBCスコティッシュ管弦楽団
指揮/マルクス・シュテンツ Markus Stenz
ピアノ/ジョナサン・ビス Jonathan Biss
最初のラモーは、今年が没後250年。余り注目されることは無いようですが、プロムスではしっかりアピールしていました。
続くランズという人は、生まれはイギリスですがアメリカの作曲家。これが公式ホームページです。
オーケストラのレパートリー辞典とも言えるダニエルズの「Orchestral Music」で確認していたら、ラモーの次に登場するのが、先日サントリーの室内楽フェストでパシフィカQが新作を初演したシュラミット・ラン。その次の項目がバーナード・ランズということで、改めて世界のオーケストラ界はレパートリーが広いと感心しました。
今回がイギリス初演となったピアノ協奏曲は、去年(2013年)作曲者の80歳を記念してボストン響から委嘱され、同オケで初演されたもの。今回もソロを受け持つビスが初演のピアニストです。全体は8・11・9分から成る30分弱の3楽章構成。静謐な感じのする第2楽章が中心でしょうか。
後半はレパートリーの常連。もちろんシュトラウスは生誕150年を記念する今年のプロムスの主要テーマでもあります。
モーツァルトの1番は、初期の交響曲では比較的演奏機会の多いもの。今回の演奏は繰り返しの実行が第1楽章の前半のみだった上に、第3楽章では大幅なカットを施していたのであっという間に終わってしまった印象。
最後の英雄の生涯に付いては特に書くことも無いでしょう。
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