プロムス・ラスト・ナイト

今年はエリザベス女王のダイヤモンド・ジュビリー、五輪イヤーというだけでなく、ビエロフラーヴェクの最後のプロムスでもありました。
例年このコンサートはNHKでもオンエアされますので、演奏会の細部は放送を楽しみに待ちましょう。ここでは一寸したメモだけ。

≪Prom 76≫
マーク・シンプソン/スパークス(BBC委嘱作、世界初演)
スーク/新たな人生へ(ソコル祭典行進曲)
ディーリアス/別れの歌
ヴェルディ/歌劇「仮面舞踏会」~永久に君を失えば
マスネ/歌劇「ウェルテル」~オシアンの歌「春風よ、なぜ私を目覚めさすのか」
ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1番
プッチーニ/歌劇「トスカ」~星は光りぬ
プッチーニ/歌劇「トゥーランドット」~だれも寝てはならぬ
     ~休憩~
ジョン・ウィリアムス/オリンピック・ファンファーレとテーマ
ドヴォルザーク/序曲「謝肉祭」
ショスタコーヴィチ/「馬あぶ」~ロマンス
レオンカヴァルロ/マッティナータ
ララ/グラナダ
ロジャース/Carousel (回転木馬)~You’ll never walk alone
ヘンリー・ウッド/英国の海の歌によるファンタジア
トーマス・アーン/ルール・ブリタニア
エルガー/行進曲「威風堂々」第1番(希望と栄光の国)
パリー(エルガー編曲)/エルサレム
英国国歌
 管弦楽/BBC交響楽団
 指揮/イルジー・ピエロフラーヴェク
 ヴァイオリン/ニコラ・ベネデッティ
 テノール/ジョセフ・カレヤ
 合唱/BBCシンフォニー・コーラス

幕開けのシンプソンは1988年生まれというから、未だ今年24歳の新世代。
スークは1932年のロサンジェルス・オリンピックで銀メダルを授与された作品。手持ちのクーペリック盤はオケのみの演奏ですが、今回はオリジナル通りの合唱付き。このスタイルでは初めて聴きました。始まって直ぐに拍手が入るのが何故かは不明。いずれオンエアスされるときに確認しましょう。スコアはヘフリッヒから出版されています。
カレヤはパヴァロッティの再来と言われる美声の持ち主。ベネデッティはスコットランドの音楽家によるコンサートでもブルッフを弾きました。取り上げませんでしたが、他にもリサイタルがありましたね。ブルッフの1番は、前日にウィーン・フィルが演奏したアルプス交響曲でシュトラウスが引用したフレーズもあり、前日の感動を引き継いだ形でしょう。

後半最初のジョン・ウィリアムスは、1984年のロサンジェルス・オリンピックのために書かれたもの。
ショスタコーヴィチの馬あぶはベネデッティのソロで。レオンカヴァルロはカレヤとベネデッティの共演。
ビエロフラーヴェクのスピーチはララとロジャースの間にから間欠的に行われます。そしてロジャースは会場のファンも一緒に歌う趣向。

ヘンリー・ウッドからは毎年恒例の流れですが、ルール・ブリタニアでは特別ゲストのサプライズも。それはテレビ放送を見てのお楽しみ。
最後の荘厳な英国国歌は、ベンジャミン・ブリテンの編曲になるものだそうです。

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