13年振りのマルセイユ

と言ってもマルセイユに行ったわけじゃありませんよ。昨日の金曜日、マルセイユのボルリー競馬場 Marseille-Borely 競馬場でアンドレ・バボアン賞 Prix Andre Baboin (GⅢ、3歳上、2000メートル)が行われました。
当ブログの競馬カテゴリーをご覧の皆様はご存知でしょうが、このシーズン末期にフランスの地方競馬で行われる唯一のパターン・レースは、リヨン、ボルドー、マルセイユの3都市で持ち回りのようにして開催されている一戦(一度だけトゥールーズで施行されたこともあります)。ここ10年ほどはボルドーとリヨンで交互に行われてきましたが、今年はマルセイユ、1999年以来13年振り、7度目の開催でもあります。

馬場は good to soft 。8頭が出走してきましたが、同じオーナー、どれもフレデリック・ロッシ厩舎の馬が3頭も出走して必勝態勢を敷いていました。1番人気(5対2)はその1頭グリ・カロ Gris Caro で、前走は同じマルセイユのリステッド戦(同じく2000メートル)で2着の実績が買われていたようです。

しかし優勝は、人気やレース内容から判断するに本命馬のペースメーカーを務めたと思われるモバコ Mobaco の方。要するに逃げ切り勝ちです。2着は頭差で2番人気(33対10)のラ・アレノーザ La Arenosa が追い込み、1馬身差3着に3番人気(9対2)のバッサンバ Bassamba 。本命グリ・カロは、中団のまま伸びず7着に終わりました。
勝ったモバコは14対1の最低人気。これから考えてもペースメーカーと見做されていたのでしょう。1番人気の馬と同じロッシ師の管理馬で、何時ものコンビであるレミ・ファデット騎手騎乗。
フランス・ローカル事情には全く疎いので良く判りませんが、モバコは前走グリ・カロが2着だったリステッド戦(ラ・クープ・ド・マルセイユ)の勝馬。これが4勝目で勝鞍は全てマルセイユでのもの。何で最低人気だったのか理解に苦しむ内容ですね。もしやレーシング・ポスト電子版のデータが間違っているのではとも思いましたが、まさか・・・。

フレデリック・ロッシ Frederic Rossi についても詳細は判りませんが、エクス・アン・プロヴァンス近郊のカラス Calas という町を根拠にしている方とか。マルセイユの真北に位置するロケーションですね。今年のアンドレ・バボアンに掛けた執念が理解できるような気がします。

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