時代遅れ? のスタート

2013年のアメリカ競馬、今年も最初のグレード・レースはフロリダ州ガルフストリーム・パーク競馬場で行われたオールド・ハット・ステークス Old Hat S (GⅢ、3歳牝、6ハロン)でした。オールド・ハットには「時代遅れ」の意味もあり、レース名としては皮肉な響きがするかも知れません。
元旦にガルフストリームで組まれたステークスは3鞍、いずれもこの日に明け3歳になったばかりの馬たちによるレースで、グレード戦に格付けされているのはオールド・ハットのみ。他の2鞍、牡馬による6ハロン戦のスペクタキュラー・ビッド・ステークスと、1マイルのガルフストリーム・パーク・ダービーはいずれもオールド・ハットと同じ10万ドル戦ですが、G格付けはありません。

実際にこの3レースで最も注目された出走馬が、5頭立てで行われたオールド・ハットで1対5の圧倒的な1番人気に支持されたカウアイ・ケイティー Kauai Katie です。馬場は fast 、前走BCジュヴェナイル・ステークスでは4着と初黒星を喫した同馬ですが、短距離のここでは断然の格上でしょう。
結果も期待通り。テンのスピード豊かな2番人気(7対2)のコール・コール Cor Cor を楽には逃がさず2番手でピタリとマークし、4角先頭の横綱相撲で抜け出すと、そのままコール・コールに8馬身の大差を付ける圧勝。3着のパワー・レディー Power Lady は2着から更に6馬身4分の3も離されての入線でした。
去年のリーディング・トレーナーに輝いたトッド・プレッチャー師の管理馬。これまではロージー・ナプラヴニクが騎乗してきましたが、今回はジョン・ヴェラスケスが初騎乗での勝利です。これで5戦4勝、BC挑戦前はアディロンダック(GⅡ)、メイトロン(GⅡ)を含め合計で22馬身以上の大差を付けて連勝してきましたが、BCはやや距離が長かったと判断。今回はスプリントの距離で確実に勝ち星を重ねました。プレッチャー師によれば次走は1月26日のフォワード・ギャル(GⅢ)を予定。距離についても条件次第では克服できると見做しているようです。

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