ジェラニモ、二度目のサン・ガブリエル制覇
日曜日は前日同様ガルフストリームとサンタ・アニタで一鞍づつのG戦、先ずはフロリダから。
ガルフストリーム・パーク競馬場のハルズ・ホープ・ステークス Hal’s Hope S (GⅢ、4歳上、8ハロン)は、fast の馬場に2頭が取り消して8頭立て。ステークスを3連勝中のツァバ Csaba が9対5の1番人気に支持されていました。
一斉のスタート、激しい先頭争いで隊列が落ち着くのに時間が掛かりましたが、最内枠(2番)スタートの2番人気(7対2)アソシエイト Associate が逃げ、グッド・モーニング・ディヴァ Goodmorning Diva が追走。ツァバは好スタートながら先頭争いは控えて先行集団の最後、6番手を離れず追走します。直線で外を回ろうとしたツァバでしたが、前3頭が壁になると見るや鞍上ルイス・サエズ騎手は咄嗟に最内を衝き、ゴール前で4頭が並ぶ接戦をラチ沿いに首差抜けて見事人気に応えました。2着には最後方から大外を衝いて追い込んだプール・プレイ Pool Play が飛び込み、更に首差で一旦は先頭に立っていたパンツ・オン・ファイア Pants On Fire 、頭差でソルダート Soldat が4着。
フィリップ・グリーヴス師が管理するツァバは、昨年10月のトロピカル・パーク・ダービー(一般ステークス)、11月カルダーのフレッド・フーパー・ハンデ(GⅢ、同着)、そして12月のハルランズ・ホリデー(一般ステークス)に続きステークス4連勝。陣営は、ここに勝てば今年最初のGⅠ戦となる来月のドン・ハンデを狙うと宣言した通り、GⅠ獲りを目指すことになるでしょう。
昨日のもう一鞍はサンタ・アニタ競馬場のサン・ガブリエル・ステークス San Gabriel S (芝GⅡ、4歳上、9ハロン)。芝コースは firm 、7頭が出走し、トップハンデ(123)を背負うGⅡ2勝馬の英国産馬スリム・シェイディー Slim Shady が3対2の1番人気、GⅠ馬で120ポンドを背負ったジェラニモ Jeranimo が2対1の2番人気で続きます。
レースは3番人気(5対2)のチョーズン・ミラクル Chosen Miracle が逃げ、スリム・シェイディーは5番手を追走、ジェラニモは最後方に待機する展開。向正面で徐々に進出して3番手にまで上がったスリム・シェイディーでしたが、直線では全く精彩を欠いて6着に惨敗。一方、大外を回ったジェラニモは1頭だけ特別仕様のエンジンを搭載しているような脚色で抜け出し、2着伏兵(20対1)テンプルズ・ドア Temple’s Door に2馬身4分の3差を付ける圧勝。更に半馬身差で逃げたチョーズン・ミラクルが3着に入りました。
マイケル・ペンダー厩舎、ラファエル・ベハラノ騎乗のジェラニモは、2010年にこのレースを制し、去年も2着した(2011年は施行せず)7歳のヴェテラン。去年6月にはシューメーカー・マイルに勝ってGⅠホースの仲間入りを果たしています。その後は3連敗、前走サイテーション・ハンデ(芝GⅡ)では4着に終わっていました。特記すべきは勝利騎手のベハラノ、レースが無かった2011年を挟んで5連覇の偉業達成です。
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