GⅠ馬がGⅢで敗れる

5月13日は英愛仏3か国ともG戦が行われる賑わい、特にフランスではシーズン最初のクラシックが行われましたが、今回はいつも通りイギリス→アイルランド→フランスの順で見て行くことにしました。

先ず英国のリングフィールド競馬場で行われたG戦は、チャートウェル・フィリーズ・ステークス Chartwell Fillies S (GⅢ、3歳上牝、7ハロン)。去年はポリトラック・コースで行われたレースですが、今年は芝に戻っての開催。good の馬場に11頭が出走してきました。
中でもフランスからジャン=クロード・ルジェ師が送り込み、デットーリが騎乗したケマー Qemah は去年、コロネーション・ステークスとロッシルド賞とGⅠ戦に2勝した強豪。ここでは幸いGⅠ勝のペナルティーが科せられないため、イーヴンの1番人気に支持されていました。

レースはスタートから風変わりな展開。2番人気(9対2)の上がり馬ミックス・アンド・ミングル Mix And Mingle 只1頭だけがポツンとスタンド側を独走し、他馬は一団で中央を。しかしこの作戦がまんまと図に当たり、中団からケマーが抜け出したときはミックス・アンド・ミングルが2馬身4分の1差で既にゴールしていました。先行した3番人気(8対1)のピルエット Piouette が1馬身半差で3着。
思い切った作戦に出たミックス・アンド・ミングルは、クリス・ウォール厩舎、ライアン・ムーア騎乗。去年の1000ギニー(7着)にも参戦していた4歳馬で、今期初戦となるニューマーケットのハンデ戦(7ハロン)に勝って成長度が期待されていました。次はロイヤル・アスコットということになりますが、1マイルに向かうのか7ハロンに留まるのか、陣営は試案のしどころでしょう。

一方、敗れたケマー。格下相手に一杯食わされた感の残る内容でしたが、これは未だ今期初戦。あくまでも目標はロイヤル・アスコットのGⅠ戦で、ルジェ師は“GⅠ馬がGⅢで敗れることはよくあること”と、自らに言い聞かせていました。

ところで土曜日のリングフィールドでは、共にリステッド戦ながらオークスとダービーのトライアルが行われています。結果だけ簡単に触れておくと、
オークス・トライアル(1マイル3ハロン133ヤード)は6頭立て。勝ったのはゴスデン厩舎、デットーリ騎乗の4番人気ハートフォード・ダンサー Hertford Dancer で、ここまでハンデ戦で走っていた1勝馬。
ダービー・トライアル(同じ距離)は8頭立て。優勝は3番人気のベスト・ソリューション Best Solution で、ゴドルフィンの馬。去年オータム・ステークス(GⅢ)に勝ち、クリテリウム・ド・サン=クルーの2着しており、前走ドバイ2000ギニーは9頭立ての8着に敗れていました。なお、1番人気のサー・ジョン・ラヴリー Sir John Lavery (オブライエン/ムーア/ガリレオ) は6着に敗れています。

 

 

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