盛り沢山なスコティッシュ・ナショナル管

続いて8月2日のプロムス、20分の休憩が2回入る長いコンサートです。休憩も入れて3時間。

≪Prom 27≫
ナレッシュ・ソハール/宇宙の踊り The Cosmic Dance(BBC委嘱作、世界初演)
     ~休憩~
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第3番
     ~休憩~
チャイコフスキー/交響曲第5番
 ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
 指揮/ピーター・ウンジャン
 ニコライ・ルガンスキー(ピアノ)

ピーター・ウンジャン Peter Oundjian はスコティッシュ・ナショナル管の新しい指揮者だそうで、これがプロムス・デビューとのこと。

最初に演奏されたのは、私もその名前を初めて聞いたソハールの作品。パンジャビ生まれの英国人だそうで、BBCは何度か委嘱している由。今回もその一つで、世界初演のコンサート。
ソハールのプロフィールについては、個人のホームページを見て下さい。

http://www.nareshsohal.org.uk/bio.html

演奏に45分も要する長大なもので、聴いた限りでは6部分から成るようです。何でも数学と、インドのウパニシャッドやリグ・ヴェーダに基づく天地創造の世界を描いたものだとか。
判り易い現代音楽から始まり、最後の部分ではワルツが始まったかと思うとマーチになったり。些か散漫な印象で、中々終わらない作品でした。
個人的な好みを言わせて貰えば、たとえスコアがあっても買いたいとは思わないし、繰り返し聴こうとも思いません。出来立てほやほやの新作にしては判り易く、ポピュラー音楽好きな人向きかも。

2曲目はルガンスキーの素晴らしいテクニックが聴けるラフマニノフ。第1楽章のカデンツァは、良く演奏される比較的易しい方のカデンツァが選ばれていました。

最後は今年のプロムスのチャイコフスキー交響曲全集第2弾。何の説明も要らないでしょう。
録音の技術的なことは不案内ですが、いやにティンパニがボコボコと聴こえます。これまでこんな感じではなかったので、このオケ独特の音なんでしょうか。私にはやや不快。

ウンジャンという指揮者は音楽を大きく動かす癖があって、ここぞという所で決まらない場面もチラホラ。あるいは楽員からはその指揮振りが見難いのかも知れません。やや肥満型の音楽。
好みもありましょうが、私は×、かなぁ~。客席はいつものように盛大に盛り上がっていましたけどネ。

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