英国競馬の平場シーズン開幕
以前の日記に書いたように、3月22日の土曜日、ドンカスター競馬場で2008年競馬シーズンがスタートしました。いわゆるフラット、日本語では平場と称している競馬です。
この日のメインは、伝統あるリンカーン・ハンディキャップ。レースの由来は既に書きましたから繰り返しません。
多頭数が出走することで有名なレースですが、当初の登録は100頭弱でした。結局スタートしたのは22頭(出馬登録が22頭。レース直前に1頭取り消し、実際にスタートしたのは21頭でした)。以外に少なかったですかね。
勝ったのはスモーキー・オーケー Smokey Oakey という4歳馬。人気は10対1だったそうで、強烈な追い込みを決めたそうです。
2着にはトップ・ハンデを背負ったブライス・ナイト Blythe Knight が1馬身4分の1で続き、3着はバボダナ Babodana 。4着がリオ・リヴァ Rio Riva という結果が入っています。
2着のブライス・ナイトは2006年のリンカーン勝馬、リンカーン2勝目がかかっていたのですが、僅かの差で及びませんでした。
リンカーンハンデを二度勝った馬となると、1957年と1958年に連勝したバブア Babur まで記録が無く、惜しかったですねぇ。
それは3着のバボダナにも言えることで、この8歳馬は2004年のリンカーンを制しているのです。また、4着のリオ・リヴァは去年のリンカーン2着馬。このように何度もチャレンジする馬とその関係者がいるということ、これが伝統の重みを形作っているのですね。
勝馬の調教師はマーク・トムキンス Mark Tompkins さんで、リンカーンは上記バボダナに続いて2勝目。騎手のジミー・クインは1992年のハイ・ロウ High Low に続いて2度目のリンカーンでした。
しかし一般的に話題になるのは、スモーキー・オーケーの馬主さんでしょう。共同馬主なんですが、その一人が女優のジュディ・デンチ Judi Dench さん。70歳を越えておられるそうで、デーム Dame の称号を持っていますね。
私は映画に不案内なので早速ウィキペディアで検索したところ、「恋におちたシェイクスピア」が代表作なのだそうです。写真を見たら判りました。よく出る女優ですよ。007シリーズでも出ていたと思いますから、皆さんもご覧になれば、“あぁ、あの人”と気が付くはず。
そう、彼女、競走馬を持ち始めて間もないそうですが、大変に熱心な競馬ファンの由。今シーズンは幸先の良いスタートを切りましたね。おめでとうございます。
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