滑り込んだ勝馬
10月19日のアメリカG戦もキーンランド競馬場のレイヴン・ラン・ステークス Rave Run S (GⅡ、3歳牝、7ハロン)一鞍。トヨタ自動車のレクサス工場がスポンサーになっている3歳牝馬の短距離戦です。fast の馬場、ここも当初登録は16頭と2頭がオーバーフローする盛況でしたが、最終的には2頭が取り消し、本来なら除外になるはずだった2頭が参加しての14頭立てで行われました。3対1の1番人気は、今春1マイルのバーボネット・オークス(GⅢ)に勝っているプレッチャー厩舎のシルスティア Silstia 。
レースは伏兵(18対1)ターン・バイ・ターン Turn by Turn の逃げ、シルスティアは前半で後方に下がる苦しい展開の中、直線でも前が詰まる不利があり9着敗退。優勝は出走取り消しの恩恵に預かり、なおかつ大外枠発走で、前半の10番手から大外を追い込んだ6番人気(11対1)のマダム・カクタス Madame Cactus 。ゴール寸前で4番人気(10対1)のエデン・プレーリー Eden Prairie を首差捉えていました。3着も首差で2番人気(4対1)マイ・オプション My Option が入る接戦。
カリフォルニアからの遠征となるピーター・ユールトン厩舎、ジョセフ・ロッコ騎乗のマダム・カクタスは、前走デル・マー競馬場の一般ステークス2着からの参戦。今年の2戦目でG戦初勝利となり、通算成績は6戦3勝2着2回となります。唯一の4着以下はデルタ・プリンセス・ステークス(GⅢ)での4着で、サンタ・アニタの未勝利戦とデルタ・ダウンズの一般ステークスに次ぐ勝利。昨日のヴァレー・ヴューに勝ったオーヴァーハード Overheard 、今日の本命シルスティアと同じファミリー(23-b)に属する馬というのが面白い所でしょうか。
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