9月10日のアメリカ競馬

昨日の土曜日、アメリカでもG戦が4鞍行われましたが、アイルランドのチャンピオン・ステークスが凄過ぎてアメリカ競馬もプロムスも乗り気になりません。パスしようかとも思いましたが、折角続けてきたので簡単に結果だけでも記しておきましょうか。

先ずアーリントン・インターナショナル競馬場で行われたアーリントン=ワシントン・フューチュリティー Arlington-Washington Futurity (GⅢ、2歳、7ハロン)。去年は8月22日に施行されていましたが、今年は9月開催。ポリトラックの馬場に2頭が取り消して10頭立て。ここアーリントンで新馬勝ちしたウエルエイブルド Wellabled が3対2の1番人気。
その本命ウエルエイブルド、後続を引き付けながら逃げ、直線では6対1のロメオ・オー・ロメオ Romeo O Romeo を7馬身4分の3差も引き離して圧勝の逃げ切り勝ちを演じました。2番手を追走した7対2のスター・エンパイア Star Empire が頭差の3着。
ラリー・リヴェリ厩舎、E・T・ベアード騎乗のウエルエイブルドは、アリーントンの5ハロンでも7馬身以上の大差でデビュー勝ちし、サラトガに遠征した芝の一般ステークス(スキッドモア・ステークス)で2着。アーリントンに戻ってステークス初勝利となりました。2011年のプリークネス馬シャックルフォード Shackleford 産駒としてのステークス初勝利でもあります。

次はアメリカでは最もヨーロッパ的な雰囲気を持つケンタッキー・ダウンズ競馬場で行われたケンタッキー・ターフ・カップ Kentucky Turf Cup (芝GⅢ、3歳上、12ハロン)。yielding の馬場に9頭が出走し、去年の勝馬ダ・ビッグ・ハース Da Big Hoss が1対2の1番人気。
8番人気(60対1)ラム・タム・タガー Rum Tum Tugger の逃げを最後方で追走したダ・ビッグ・ハース、2番手から先頭に立った5番人気(18対1)のバラーズ・アレイ Bullards Alley に1馬身4分の1差を付けて連覇達成です。更に2馬身半差で逃げたラム・タム・タガーが3着。
マイケル・メイカー厩舎、フロラン・ジェルー騎乗のダ・ビッグ・ハースは、これでステークスに4連勝し、アメリカン・セントレジャーに続いてGⅢ戦も2連勝。BCターフかメルボルン・カップが目標になるとのことでした。

続いてルイジアナ・ダウンズ競馬場からスーパー・ダービー Super Derby (GⅢ、3歳、9ハロン)。去年までGⅡでしたが、今年からGⅢに降格されています。fast の馬場に7頭が出走し、オハイオ・ダービー馬のモー・トム Mo Tom が6対5の1番人気。
2番人気(9対5)のダルモア Dalmore が逃げましたが、4番手を進んだ3番人気(2対1)のテキサス・クローム Texas Chrome が逃げ馬の内から抜け、ダルモアに半馬身差を付けて快勝。4分の3馬身差で2番手を追走していた4番人気(7対1)のワットエヴリバディーウォンツ Whateverybodywants が3着に入り、人気のモー・トムは失望の5着敗退。
J・R・コールドウェル厩舎、C・J・マクマホン騎乗のテキサス・クロームは、名前の通りテキサス産馬。前走スーパー・ダービー・プレリュード・ステークスを勝った馬で、アイオワ・ダービー(GⅢ)2着の実績もあります。

最後に、モンマス・パーク競馬場のヴァイオレット・ステークス Violet S (芝GⅢ、3歳上牝、9ハロン)。9月3日からハリケーンのために延期されたもので、firm の馬場に1頭が取り消して6頭立て。モンマスでイートンタウン・ステークス(芝ーGⅢ)に勝ったイザベラ・シングス Isabella Sings が3対5の1番人気。
そのイザベラ・シングスが逃げ切りを図りましたが、3番手を追走していた3番人気(6対1)のタミー・ザ・トルピード Tammy the Torpedo が直線でこれを捉え、2番手追走から内に切れ込んだ5番人気(8対1)のオール・イン・ファン All in Fun に半馬身差を付けて優勝。最後方から追い込んだ2番人気(9対2)のスイート・アクレイム Sweet Acclaim が3着、人気のイザベラ・シングスは4番手での入線となりましたが、本命に騎乗したパコ・ロペス騎手が2着入線のホセ・フェレルに対して進路妨害の異議を申し立て、審議の結果着順は覆り、オール・イン・ファンが4着に降着、スイート・アクレイムとイザベラ・シングスは夫々2・3着に繰り上がりました。勝ったタミー・ザ・トルピードは関係無し。
チャド・ブラウン厩舎、アントニオ・ガラード騎乗の4歳馬タミー・ザ・トルピードは、今期2月のスワニー・リヴァー・ステークス(芝GⅢ)に続く二つ目のG戦勝利。3歳時には芝の一般ステークスであるトロピカル・パーク・オークスに勝っていました。

 

 

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