ジュライ・ミーティング初日
私もよく知らなかったのですが、ニューマーケットのジュライ・コースは改装されたようですね。
で、初日の昨日、開催前にコースのテープカット・セレモニーがあったようです。テープ・カットしたのは何と、レスター・ピゴットとランフランコ・デットーリ。並んで納まっている写真がスポーティング・ライフのネット新聞に掲載されています。
ピゴットさん、元気になられたようでヨカッタ、ヨカッタ。
初日のパターン・レース三つ、映像でも見ました。
ランカシャー・オークスはターボ・リン Turbo Linn という馬が勝っていますが、成績を見ると7戦7勝。負け知らずですね。といってもこのレースは格としては大分下ですから、この無敗をそのまま鵜呑みにするわけには行きません。それでも2着を4馬身ちぎった脚はなかなかのもの。今後に注目でしょうか。
1マイルのGⅠ・フォルマウスはシンプリー・パーフェクトが制しました。1000ギニー3着、オークスは距離が合わず6着止まりでしたが、本領の1マイルを逃げ切って強いところを披露しました。2着に南アフリカから遠征してきた(イギリスでの初出走)イリデセンスという馬が飛び込んできて注目されています。
しかしこの日の注目は何と言っても14頭立てで行われたチェリー・ヒントン・ステークスでしょう。2歳牝馬だけの6ハロン戦、またしても、というか、アイルランドから遠征してきたオブライエン調教のユーアーソースリリングという馬が勝ちました。
You’resothrilling と綴ります。キネーンが騎乗して本命でした。
注目すべきなのは血統。父はストーム・キャット、母はマリアーズ・ストーム。と聞いてピンと来る人は相当な競馬通でしょ。私はその口じゃありませんよ。
実はこの牝馬、ジャイアンツ・コーズウェイの全妹(ぜんまい、と読みます)なのです。全妹とは、母はもちろん父も同じ、ということ。人様の世界では当たり前ですが、サラブレッドの場合、兄弟姉妹とは、同じ母から生まれた馬のことを言います。多くは父馬は年によって変わることが多いのですが、同じ父を持つ場合に全兄弟・全姉妹になります。
それに対し、父が異なる場合は半兄弟・半姉妹。
ユーアーソースリリングの全兄(ぜんけい)であるジャイアンツ・コーズウェイは、2000年に1マイルから2000メートルまでのGⅠ競走に6勝した名馬。エクリプス、サセックス、セント・ジェームス・パレス等々、どれも最高クラスのGⅠ。
これが買われて、ユーアーソースリリングには早くも来春の1000ギニーに10対1のオッズが付きました。
さあ、どうなる。
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