今日から7月

10日も過ぎてから7月、って何を呆けたことをと思われるか知れないけれど、英国競馬の話です。

今日、11日から3日間、ニューマーケット競馬場でジュライ・ミーティングが行われます。つまり7月開催。だから今日から7月なんです。
イギリスの競馬場は何々ミーティングと称して、集中的に大きなレースをやります。代表的なものがアスコットのロイヤル・ミーティングですね。

ニューマーケットは正に英国競馬の中心地です。私も2度ほど行ったことがありますが、正に馬の街。道路は全てに馬優先ですから、馬が通るときは車は全てストップ。馬が通り過ぎるまで、皆大人しく待っています。
何が中心って、厩舎や牧場がズラリと軒を並べていますね。もちろん何処もだだっ広いですけど。

競馬場は二つあります。と言うより、コースが二つあるんですね。6月から8月までの夏場だけ使われるのがジュライ・コース、それ以外の時期に使われるコースをロウリー・マイル・コース Rowley Mile Course と言います。1000ギニー、2000ギニーのクラシックはロウリー・マイルで行われます。
ジュライ・コース最大の目玉が3日間のジュライ・ミーティング。

パターン・レースは全部で7つ、初日は牝馬のみのレースが集中していて、2歳のチェリー・ヒントン・ステークス、3歳上の1マイル戦、フォルマウス・ステークス、同じく3歳上の1マイル半・ランカシャー・オークス。
二日目は2歳馬の6ハロン戦・ジュライ・ステークスと3歳上の1マイル半・プリンセス・オブ・ウェールズ・ステークス。
最終日が2歳7ハロン戦・サパラティヴ・ステークスと3歳上の短距離戦・6ハロンのジュライ・カップです。

最大の呼び物は最後のジュライ・カップ。ヨーロッパの短距離戦では最も賞金が高いレースですね。
ニューマーケットは水はけが良いので、雨が降っても滅多なことでは重馬場になりません。スピードを競うには最高の舞台なのです。
ジュライ・カップ、今のところ31頭の登録があるようですが、最終的にはもう少し減るでしょう。それでも毎年多頭数で競われています。もちろん直線コース。枠順による有利不利はないので、実力がそのまんま出ます。

ニューマーケットにはレースコースの他に調教用のコースが何本もありますし、国立競馬博物館やナショナル・スタッドなどの観光スポットもあって、競馬好きには何日滞在しても飽きない所です。
但し、飯は不味いッ!

 

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