フェスタ サマーミューザ2014

今年も「音楽のまち」川崎のミューザで夏の祭典が行われています。このお祭りも今年は10周年、川崎市も市制90周年に当たるということで、例年以上?に力が入っていると思われます。
私もこの音楽祭がスタートした当初は企画の面白さから毎日の様に通ったものでしたが、正直な所マンネリ感もあり、最近では一つ二つの興味ある公演の摘み食いというスタンスです。今年出掛けた(る)のは昨日の一夜だけ。

モーツァルト/ピアノ協奏曲第20番ニ短調K466
     ~休憩~
マーラー/交響曲第5番
 東京フィルハーモニー交響楽団
 指揮/ダン・エッティンガー
 ピアノ/菊池洋子
 コンサートマスター/荒井英治

記憶のために概要だけ略記しておきます。

7月26日 ホスト・オケ東京交響楽団のオープニング・コンサート 桂冠指揮者スダーン指揮でサン=サーンスの第3交響曲を含むプロ。ホール自慢のオルガンも聴けるのが魅力
7月27日 東京シティ・フィル 音楽監督・宮本文昭の指揮で展覧会の絵とボレロというラヴェルのオーケストレーションを満喫する回。同オケは次期監督に高関健就任が決まっており、むしろ来年以降が狙いか(失礼!)
7月28日 秋山和慶の指揮で洗足学園音楽大学によるオケとブラスバンドを楽しむ回。クラシックとジャズのコラボレーション
7月29日 読売日本交響楽団 シンガポールの指揮者ダレル・アンの指揮するチャイコフスキー・プログラム。第1回はアルブレヒトが振った読響ですが、その後はスクロヴァチェフスキもカンブルランも出ません。う~ん?
7月30日 東京都交響楽団は、桂冠指揮者インバルの棒でブルックナーの第7交響曲。前半はジークフリート牧歌で、今年のサマーミューザでは目玉になる公演の一つ
8月1日  サマーナイト・ジャズ ホールアドバイザー佐山雅弘を中心に、由紀さおりもゲストで登場する完売必至公演
8月2日  NHK交響楽団はいつものようにお気軽クラシックでお茶を濁す感じ。山下一史のタクト。こうした企画も一般ファンには大切ですが、毎年これじゃねェ~。偶には本格的なプロで日本のトップ・オケとしての実力を100%発揮してもらいたいもの
8月3日  新日本フィルハーモニー交響楽団、今年は宮川彬良のワンマンショー。私にはこのオケは今一つ馴染めません。アルミンクでもそうでしたから・・・
8月4日  神奈川フィルハーモニー管弦楽団は、新しい常任指揮者・川瀬賢太郎の指揮でアメリカの名曲。新鮮なコンビで聴くアンダーソンやジョン・ウィリアムズは万人に受け入れられる公演でしょう
8月5日  私も聴いた東フィル。上記のプログラム
8月7日  日本フィルハーモニー交響楽団は、珍しく同オケ初登場となるマックス・ボンマーの指揮でブラームス第2などドイツ音楽プロ。ボンマーは次期札幌交響楽団の常任指揮者で、確か京響にも客演したばかり。一足先に首都圏でボンマーを聴けるのが魅力
8月8日  サマーミューザ初登場の東京ニューシティー管弦楽団。去年までは日本オーケストラ連盟の準会員でしたが、現在は正会員になっての初登場。拘りの指揮者・曽我大介の指揮でウィーンの楽しい作品集。こうもりのハイライトなど歌も楽しめます。祝、新規参入
8月9日  昭和音楽大学は、齊藤一郎の指揮でベルリオーズ/幻想交響曲ほか。
8月10日 東京交響楽団のフィナーレコンサート。現田茂夫の指揮で河と海に因む名曲。多摩川流域に位置する川崎は、多摩川が東京湾に流れ込む場所でもあり、川崎市とサマーミューザを記念する年に相応しいプログラム

この他に別会場しんゆりでも2公演。神奈フィルによる三大協奏曲(8月3日)と、東響による三大交響曲(8月9日)が行われます(した)。毎年の様にプログラム誌は統一された一冊に纏められ、川崎観光ガイドにもなっています。

ということで私が聴いた東フィル。今年3月までは定期会員でしたが、今回はそれ以来のライヴということで懐かしさもありました。やはりエッティンガーとのコンビは特別なものがあります。
エッティンガーはただスコアを音にするのではなく、自らの考え方や主張を盛り込む指揮者。リハーサルも聴いた知人によると、練習も極めて細かく、細部を穿つ様なリハだったとか。
それも其の筈で、マーラーはもちろんのこと、モーツァルトの協奏曲でも独特なアーティキュレーションを聴かせます。マエストロが何処を指摘したのかは、その指揮振りでハッキリ見て取れる、聴いて知れる演奏会でした。会場も大いに沸き、大成功の一夜。

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