ノリントン再登場
7月にバッハのヨハネ受難曲で名演を披露したノリントン翁、今回は元手兵のシュトゥットガルト放響とのコンサートで今年のプロムス二度目の登場です。
9月3日 ≪Prom 62≫
ベートーヴェン/交響曲第8番
ベルリオーズ/「ロメオとジュリエット」~ロメオ独り
~休憩~
ドヴォルザーク/交響曲第9番
シュトゥットガルト放送交響楽団
指揮/サー・ロジャー・ノリントン Sir Roger Norrington
このオーケストラも世界のオーケストラの一環なのでしょうが、もちろんプロムスは初めてじゃありません。現在の首席指揮者はステファン・ドヌーヴですが、その前の首席を務めたノリントンは名誉指揮者の肩書を持っています。数々のCDでもお馴染み。
私もこのコンビの来日公演を一度だけ聴いたことがありますが、正直な所マエストロには付いて行けない部分がありましたっけ。
今回も印象は同じでしたが、翁の特質は最初のベートーヴェンに最も良く出ていたと思います。ピリオド系の第1楽章が終わったあと少し沈黙がありましたが、ざわついた様に拍手が起きます。
音だけなので想像ですが、恐らくノリントンが客席を向いて拍手を促したのではないでしょうか。ベートーヴェンの時代には楽章間には拍手した、というのが根拠だったと記憶しますが、プロムスでは当たり前の楽章間拍手には積極的なのがノリントンなんです。
ドイツからの賓客なので遠慮していた感のあるプロムスの聴衆に対し、さぁどんどん拍手してください、ということでしょう。これに勢い付いて、この日は楽章間拍手も真に盛大でしたね。特にドヴォルザークの第2楽章の後では遠くから“ブラヴォ~”も。
ノリントンはN響でも大人気ですが、日本でもこんな調子なんでしょうか。私はN響には縁が無いし、最近はN響アワーも見ていませんから判りません。
アンコールもありました。フォーレの組曲「ペレアスとメリザンド」から前奏曲。
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