始皇帝

今週のBSハイビジョンはニューヨーク特集。いま、メトロポリタン歌劇場の「始皇帝」世界初演が放映されたところ。

最初見てましたが、読響聴きどころを書き始めたので途中は全部パス、最後の所を見ました。従ってキチンとした感想じゃありませんよ。
タン・ドゥンが鳴り物入りでメットのために書いたオペラ、主役はドミンゴです。

間奏?でオケの連中に“ハッ、ハッ、ワォ、ハシ”なんて叫ばせてみたり、トランペットのフレーズが豆腐屋の喇叭みたいだったり、それなりに面白い所はあります。
でもタン・ドゥン、こんなもの書いてて良いんですかね、という疑問も残ります。

何のことはない、完全なエンターテインメントですわ。評価も真っ二つみたい。
オペラの定石は全部踏んでますね。プッチーニのパクリみたいなところもあるし、「ボリス・ゴドゥノフ」の二番煎じの感がしなくもない。ブッシュ政権批判? まさかそれはネェ~。

私には全部を見通すほどの関心が湧きません。こういう物を見ると、クラシック音楽の中でオペラは特殊な世界だと改めて思いました。モーツァルトだってシュトラウスだって同じ。クァルテットやシンフォニーを聴くのとは根本的に違う。
家内によると、昨日放映された「魔笛」なんか酷かったらしい。

誤解を恐れずに言えば、オペラは「壮大な暇潰し」です。私にはそんな暇はないし、関心もない。
結局の所、余程何か目的がない限り、オペラを鑑賞しようとは思いません。最近つくづくそう思います。

オペラ好きの嗜好は私からは遠い世界であり、そういう人種が楽しむもの。始皇帝を一部見た感想です。これ、新国立劇場にも掛かるのかしら。

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