日本フィル・第315回名曲コンサート

10時40分ホール前集合、ということで今日はりんかい線を使って新宿から初台へ向いました。滞在時間が長くなるので電車での往復です。
探検隊の様子はコミュニティに書いておきましょう。そこに書けなかったこと。

リハーサル室は最初大きい部屋を見せてくれる予定だったんですが、この日は使用中。東京フィルハーモニーが新国立の「薔薇の騎士」のリハに入っているということで、前を通ったときに微かにオケの音が聴こえてきました。

奥田氏の解説。
プロテスタント・ブラームスの話は面白かったねぇ。ウィーン留学中の話題も。ピアニストのIさん、Nさん、みんな出世したもんだ。こういう会でなけりゃ聞けない話。だから細かいことは書きませんよ~。
今日の演奏はCD化されるようですね。ゲネプロも本番並にほとんど通し。同じ演奏をその日のうちに席を替えて2度聴く、なんてことは初めて経験しました。人が入るのと入らないのとではホールの音って随分違いますねぇ。軽々に印象など決め付けるべきでないと、正直に思いましたわ。

沼尻/日本フィルのブラームス全集になるようですね。一昨日は杉並で第2、来年3月は横浜で第3やります。オケは沼ちゃんに“1番、1番”と言ってくるらしいけど、沼ちゃんによれば、それを他に切り替える攻防戦が何年も続いているんだとか。
今度のブラームス全集も“1番抜きの全集ゥッ!”なんて言ってました。冗談でしょうけど。

本番、良かったですねぇ。伊藤恵の第1協奏曲、ときにテンポが遅すぎるんじゃないか(第1楽章の第2主題、第2楽章)と思える所もあったけれど、実に思い入れの篭ったブラームス、オケに全然負けてませんでした。第2協奏曲以上に「ピアノ付き交響曲」という風貌が良く出ていました。

第4は燃えましたねぇ。良くみれば、これは50歳のブラームス、つまり若造の作品なんですよ。「枯れた」音楽じゃあ、まるでない。沼ちゃんの視点は正にそこだと思いました。アツアツのブラームス、それも電気やガスの暖房じゃなく、炭火をカンカンに燃やしたブラームス。

アンコールのハンガリー舞曲第1も猛り狂ってました。会場も“ウォーーッッ”という反応。
この間のテミルカーノフ/読響といい勝負。音楽は勝ち負けじゃないけれど、その熱さで比べるなら沼尻/日フィルに軍配上げようかなぁ。オーケストラ、これだけ燃えても全然粗くなりませんでしたからね。沼尻/日フィルには目が離せなくなってきました。
当然来年3月の第3、買いですな。

 

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