今日の1枚(194)

今日は、昨日のNML新着アイテムからバリバリの新譜を紹介しましょう。ニンバスのアリアンス・シリーズからこの秋リリースされたばかりの1枚で、アンフィオン弦楽四重奏団の出来立てほやほやのCD。
そもそもアンフィオンQって何よ、と言われる方もあるでしょう。実は私もその一人で、昨日の新着リストを見るまでは全く知らなかった団体です。そこでネットでググルと、

http://www.amphionquartet.com/

ホームページもシッカリありますが、そのプロフィールにザッと目を通すと、2009年2月に共演したのが切っ掛けで結成した若き四重奏団。2011年にアメリカのコンクールで優勝し、今年春にリンカーン・センターのアリス・タリー・ホールでデビューを果たしたばかり。
つまり未だ本格的に活動を開始したばかりのクァルテットで、演奏会を開いたのはアメリカと韓国だけみたい。当CDが彼らのデビュー盤で、HMVの検索にも引っ掛からないし、幸松辞典にも載っていません。

ブックレットが無いので録音に関する詳細なデータは判りませんが、ホームページによると4人のメンバーはヴァイオリンが Katie Hyun と David Southorn ヴィオラは Wei-Yang Andy Lin 、そしてチェロが Mihai Marica 。
実演の動画もあり、それによるとヴァイオリンは曲によって二人が交替するようで、Katie は恐らく韓国系の女性でしょう。ヴィオラも名前、写真から見ても東洋系。

初録音は、
①ヴォルフ/イタリアン・セレナード
②グリーグ/弦楽四重奏曲ト短調作品27
③ヤナーチェク/弦楽四重奏曲第2番「内緒の手紙」
で、このうち①は動画で見ることもできます。まるで一夜のコンサートを思わせるようなプログラム。CDでのヴァイオリンの分担については、配信では判りません。

①は、彼らの伸びの良い楽器の音と、瑞々しい感性が魅力的。
②グリーグはスコアに余り細かいことを欠いていませんが、アンフィオンは休符の長さ、テンポの伸縮、ダイナミクスの幅など独自の解釈を施しているようで、グリーグらしからぬスケール感に圧倒されます。
③は、昔のスメタナQやヤナーチェクQで親しんできたファンには「土臭さ」が不足していると感じられるでしょうが、その分表現はインターナショナル。昨今のクァルテットはほとんど皆このスタイルでしょう。

録音も素晴らしく、適度な残響と眼前の生々しさが同居。ファースト・ヴァイオリン奏者のものと思われる鼻息が左から聞こえ、最後の和音が残る残響も、ホール?での実演を目の当たりにするようでした。
未だ日本では知られていない団体ですが、いずれ武蔵野か鶴見辺りに上陸するのでは? その時のためにも聴いておきたい1枚。

参照楽譜
①②ドーヴァー
③フィルハーモニア No.487

 

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