ロス・アラミトス、初のG戦

今日は久し振りのアメリカ競馬ネタです。12月に入って最初の週は、G戦は一鞍だけ。如何にシーズンが押し詰まったとはいえ、アメリカではチョッと珍しい週末でしょう。
その一レースとは、ロス・アラミトス競馬場のバヤコア・ステークス Bayakoa S (GⅡ、3歳上牝、8.5ハロン)だけ。聞き慣れない競馬場名と思いますが、それも其の筈、ここでG戦が行われるのはアメリカ競馬史上初めてのことなのですね。
簡単に紹介すると、去年一杯で閉鎖されたハリウッド競馬場で行われてきたG戦は今年、サンタ・アニタ、秋に開催を設けてのデル・マーに移管されてきましたが、もう一箇所がこのロス・アラミトス Los Alamitos Race Course 。南カリフォルニアに位置し、設立は1951年。サラブレッドのレースも行われてきましたが、ここは寧ろアメリカ特有のクォーター・ホースの競馬が有名でした。
今年からハリウッド競馬場の一部のG戦を引き継ぐということでコースも延長され、12月を待っていたというのが経緯の様ですね。余り詳しいことは調べていないので、以上でこの日のG戦に入りましょう。

バヤコア・ステークスはハリウッドで32回開催されてきた一戦、当初はシルヴァー・ベルズ・ハンデキャップ Silver Belles H として施行されてきましたが、1994年に現在のレース名に改名されています。
fast の馬場に6頭が出走し、前走ブリーダーズ・カップ・ディスタッフにも挑戦して6着だったティズ・ミッドナイト Tiz Midnight が4対5の1番人気。
レースは内枠を利して2番人気(9対5)のヤヒルワ Yahilwa が逃げ、ティズ・ミッドナイトは2番手でマーク。第3コーナーでは早くも外から逃げ馬に並び掛けると、直線で先頭。しかし最後方に待機した4番人気(10対1)のウォーレンズ・ヴェニーダ Warren’s Veneda が外から追い上げ、一旦は抜け出します。しかしここから渋太く二の脚を使って差し返したティズ・ミッドライト、ゴールでは頭差ウォーレンズ・ヴェニーダを抑えていました。4馬身4分の1差が付いて5番人気(14対1)のレガシーLegacy が3着。
ボブ・バファート厩舎、ヴィクター・エスピノザ騎乗のティズ・ミッドナイトは、これがステークスもG戦も初勝利。今期はこれで7戦、BCに挑む前は5戦して全て1着か2着と堅実に走ってきた4歳馬。9月にはゼニヤッタ・ステークス(GⅠ)でビホールダー Beholder の2着した実績もあります。バファート師はかつてクォーター・ホースの調教師だった方で、ロス・アラミトスのウイニングサークルには懐かしさが漂っていたようです。

 

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