サンランド・パークのダービー

日曜日のアメリカ競馬は、ニュー・メキシコ州にあるサンランド・パーク競馬場でG戦一鞍。隣国メキシコ国境の町エル・パソ郊外にある競馬場で、ここで行われるG戦は昨日のサンランド・ダービー Sunland Derby (GⅢ、3歳、9ハロン)だけです。その点では前日のターフウェイ・パーク競馬場と同じですが、ターフウェイではダービー(スパイラル)とオークス(バーボンネット)が共にGⅢだったのに対し、同じ日に行われたサンランド・パークのオークスはリステッド戦に留まっています。

ということで、昨日行われたサンランド・パーク唯一のG戦で今年が13回目となるサンランド・ダービー、ケンタッキーへの路50ポイントを争う fast の馬場に1頭が取り消して7頭立て。12月20日のロス・アラミトス・フューチュリティー(GⅠ)、2月7日のロバート・B・ルイス・ステークス(GⅢ)と2戦続けてドルトムント Dortmund に頭差惜敗しているファイアリング・ライン Firing Line が1対5の断然1番人気。ドルトムントがいないここでは負けられない所でしょう。
レースは2番人気(7対1)のホワイ・トゥー Why Two が逃げましたが、これを差無く2番手の内から追走したファイアリング・ライン、向正面で早くも前を交わすと、あとは全くの独走態勢。ムチを入れることも無く、4番人気(11対1)のウェアーズ・ザ・ムーン Where’s the Moon に何と14馬身4分の1差を付ける圧勝でここまでの鬱憤を一気に晴らしました。更に2馬身4分の1差で5番人気(24対1)のペイン・アンド・ミゼリー Pain and Misery が3着。
サイモン・キャラガン厩舎、ゲーリー・スティーヴンス騎乗のファイアリング・ラインは、これが5戦目にして2勝、ステークスは初勝利ですが、冒頭に紹介したようにケンタッキー・ダービー有力候補のドルトムントを二度までも頭差まで追い詰めた馬。ここで50ポイントを加算し、ケンタッキー・ダービー参戦をほぼ確実なものとしました。

 

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